裏の多摩川 ヒッツキムシとツバメシジミほか

秋らしくなってきましたが多摩川では蝶たちも冬前のラストスパートで少し活発になってきました。 mats

トップは新鮮なツバメシジミのメス、翅の外縁部の毛がきれいにそろっているので新鮮な個体です。尾状突起(しっぽ)付近の橙斑を除いて濃灰一色で地味ですが早春のころにはこのベースに青藍色の鱗粉が散った俗称「アオメス」という美しい個体が時折見られ、また、よく似たヤマトシジミでもこれから晩秋に向かって時々アオメスが見つかります。蝶を年中観察していると蝶そのもの、はたまたその食草や訪れる花などを通じて微妙な季節の移ろいを感じることが多くなるのも楽しみの一つです。二番目は黄が鮮やかなキタキチョウ、こちらはセンダングサで吸蜜しています。このセンダングサ、花だけのうちはいいのですがもう少しすると「ヒッツキムシ」に変化してしまい、野原や藪を歩き回る私たちを悩ませます。三番目はコムラサキ。Henk氏に教えてもらった土手のポイントでトライしましたが、とまるところが高いので真上から撮ったときのようにはきれいな紫に光ってくれませんでした。

⇒ 参考 蝶百科図鑑 ツバメシジミ キタキチョウ コムラサキ

↓ センダングサで吸蜜するキタキチョウ

↓ コムラサキ。何頭かいてテリトリーを張って午後のひととき、四六時中、追いかけ合いが続く

この季節、ヒッツキムシ(番外)はまさに悩みの種ですが、中でも手強いのは「ヌスビトハギ」。可憐な花の割にはその果実というか種はいつのまにかべったりと衣類に付着して簡単には取れません。「簡単に取る方法」がネットで紹介されてはいるものの私に関してはさっぱりうまくいかないので一つ一つ取るしかありません。それにしてもヌスビトハギというのは変な名前?? ・・・ということで、ウィキペディアで調べた名前の由来の一部を抜粋すると:「和名は、果実が泥棒の足跡に似ると言う。奇妙に聞こえるが、牧野富太郎によると、古来の泥棒は足音を立てないように、足裏の外側だけを地面に着けて歩いたとのことで、その時の足跡に似ている由」 ・・・古来の泥棒って知らないし、だいたい足裏の外側をつけてではいかにも歩きにくそうで・・・コメントのしようもないですね~

↓ ヌスビトハギの可憐な花、右側の種に注目!

↓ 時間の経過と共に牙をむき出す・・・

↓ アップ。正に天然マジックテ-プ! 払ったくらいではとれない(指にもくっつく)・・・

↓ 悲惨・・・上半身全体この状態。綿のシャツなど着て藪に分け入ったのが大間違い

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