ミドリシジミの予感 キアシドクガ(閲覧注意)

閲覧注意(毛虫類の苦手な方へ)

例年4月半ばを過ぎると活発に活動を始めるものがいます。キアシドクガもその一つです
昨年初夏に木の幹に産み付けられた卵から一斉に幼虫が孵化し、クマノミズキなどは葉が出かかったころにキアシドクガの幼虫に殆ど葉をつい尽くされ、冬枯れの状態が再現されます。そして、幼虫はいたるところを這いまわり蛹になり、やがて羽化し、雪吹雪と見まがうほどに真っ白の成虫が林の上を乱舞し始めます。実は既に乱舞が始まっています。それを見ている子供たちは、「モンシロチョウだ、たくさんいる。」と大はしゃぎしていますが、モンシロチョウではないのです。

そのキアシドクガの乱舞がピークを迎えるころ、生田緑地でもちょうどミドリシジミが姿を現します。今はそのキアシドクガは蛹になって羽化を待っている時です。

整然と産み付けられたキアシドクガの卵(小さく穴が空いているのは孵化した後)

手摺の上を這う幼虫(ただし毒はもっていない)

葉を喰いつくされてあっという間に丸坊主のクマノミズキ

蛹(黄色いもの)と幼虫

蛹(手あたり次第にどこででも蛹になる。これはドクダミの葉の上で。)

(Henk)

参考 蝶図鑑 ミドリシジミ

ミドリシジミの予感 キアシドクガ(閲覧注意)” に対して5件のコメントがあります。

  1. Sophia より:

    ウウッ!写真を見ていくたびにゾクゾクッと鳥肌が・・・あまりの鮮明さに気絶一歩手前で次の写真へ・・・またウウッ!ゾクッ・・・ゾクッ!
    実物は見ることが出来ないけれど、写真だけでもウウッとなります。

    でも怖いもの見たさにまた見てしまいます。
    今回はまともな感想が書けません。
    でも強烈な印象は凄まじい。

  2. Henk より:

    Sophia さん
    大変失礼しました。
    その他の毛虫が苦手な方、申し訳ありませんでした。
    冒頭に、閲覧注意の一言を入れるのを忘れていました。手遅れになりましたが、今慌てて追加しました。
    このキアシドクガ、幼虫時代は毛虫ですが、羽化するときれいな純白の、モンシロチョウより真っ白の、チョウと見まがう姿に変身します。飛び方が少し違うので遠目からでもモンシロチョウではないことは分かりますが、キアシドクガという存在自体をご存じない方には、飛んでいると立派なモンシロチョウに見えるようなのです。
    まだ、もう一つ数が多くないので雪吹雪にまではなっていませんが、時間の問題。すぐでしょう。最近は、ハイムでもチラホラ飛び始めました。

  3. Sophia より:

    自宅の木でも気が付くと毛虫がたくさんうようよといるのを見つけていました。それがイラガだったら絶対に触らないように、枝を全て切り退治します。キアシドクガの幼虫は毒を持っていないとのことですが、たくさん群れていたらやはり不気味です。
    だから見ないというのではなく、怖くても、いいえ、だからこそ何回も見てしまうのです。

    「ハイムのひろば」を最初に訪問した時、写真はプロの方の展示だけでした。
    きれいな写真に心奪われた後、ハッと気が付くと雷鳴轟くような不気味な落雷の写真に釘付けとなりました。
    悪魔の襲来かと思うような恐ろしい落雷の写真でした。まともには見ることが出来ないくらい強烈で恐ろしいその写真を確認するかのように、毎日・・・どうしても毎日訪問して確認せずにはいられなかったのです。
    私がウェブサイトという存在を教えて頂き、なんとなく訪問して初めて見た衝撃でした。
    後日その写真はそのページから削除されていましたが、・・・感動というよりこのような衝撃を与える写真というものに驚愕したことを今でもはっきりと覚えています。

    その後にできた「蝶図鑑」は本当に生き生きと蝶や昆虫たちの生命の営みを感じさせてくれました。お二人の蝶博士の蝶や昆虫に対する愛しみが伝わってくる写真の数々に、また卵から世話をして手乗りの蝶を大空に飛び立たせる感動の物語り?にも、我を忘れて拍手を送っていました。
    毛虫や青虫はいつまでも不気味な虫ではありません。綺麗な蝶だけでなく、卵の時から幼虫時代、そして蛹となり蝶となる・・・子供だけでなく大人の鑑賞や解説にも力を入れておられる内容には、今回のような幼虫の写真や解説は不可欠なものと思います。

    怖いものから目を逸らすだけでなく、怖いからこそその実態を知ろうという勇気?は大切だと思っています。
    これからもたくさんの蝶だけでなく、卵や幼虫(毛虫・青虫・蛹)の写真と共にお話もお願い致します。
    その度にウウッ!ゾクッ!ちょっと逃げてまた見に戻る。これも楽しい鑑賞方法ですよね。

  4. Henk より:

    Sophiaさん
    コメント有難うございます。
    誰しも、対象は異なるにせよ、生理的に気持ち悪い・怖いと感じるものはあると思います。また、同じ対象にしても感じ方にはかなりの程度の差もあるでしょう。人間が長い長い歴史の中で獲得した知識・経験がDNAの中に刷り込まれていて、自分では考えてなくても無意識に反応してしまうというようなものかもしれませんね。こんなこと科学的ではないかもしれませんが、そんな気もしています。
    Sophiaさんがおっしゃる通り、そんなものでも、実態をよく観察して、よく知れば知るほど意外にもそうではないことに気付けるかもしれません。見ない、知らないから余計気持ち悪い・怖いのままなのではないでしょうか。
    もちろん、毒をもったものなどには注意が必要ですが、そうでなければ思い切って真正面から付き合ってみることもいいのではないでしょうか。
    その他の、毛虫・青虫などの苦手な方、如何思われるでしょうか?

  5. Sophia より:

    最初の投稿後、Henkさんからメールを頂きました。(以下メール文です)

    ソフィアさん

    おはようございます。

    今日の記事は、大変失礼しました。
    冒頭に朱書きで閲覧注意を入れるのを忘れていて、遅れ馳せながら、
    先ほど追加で書き入れました(後の祭り!)。

    芋虫・毛虫の苦手な方の、嫌いの程度の差が私にはちょっと想像が
    出来ないので困ります。

    モンシロチョウの青虫は平気という人は結構多いようです。
    既にモンシロチョウ飼育の記事などで大きく写真をいれましたが、
    これは大丈夫でしたか?
    ニョロニョロがだめなのか? 毛があるのがだめなのか?
    でも、嫌いな方の中でも多くの方はアニメの青虫「ニャッキ」や「腹ペコ青虫」は
    可愛いというし、何か、苦手と言っても随分選り好みをされている感じがしています(笑)。

    この見方、あながち間違ってはいないように思うのですが、どうでしょう?

    去年「はじめまして!」で書いた、アオバセセリの幼虫、ニャッキそっくりで
    これなら大丈夫では?
    でも、今後は閲覧注意は忘れずに入れるようにします。

    今回は失礼しました。

    Henk

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    Sophiaからの返信メールです。

    Henkさま

    閲覧注意!が入っていても全部閲覧させていただいています。
    今またコメントを書き入れました。「蝶図鑑」はコメントを好き勝手に入れさせていただけるので楽しいです。

    苦手な方はニョロニョロも飛ぶものも全てだめな人が多いのではないでしょうか?
    連想してしまうのでしょう。・・・むかで・・・毒蛾・・・未知の毒虫・・・怖い!
    でも写真だと見ている人に襲い掛からないので安心して、ウウッ!と言っても見ていられるのです。

    私も子供のころは蝶やとんぼでさえ触ることが出来ませんでした。
    ゴキブリやナメクジでさえ卒倒ものでした。
    魚釣りのえさにミミズやゴカイを使うと聞いたときは、釣りなんぞはできない、と思ったものでした。
    海に行っても山に行っても昆虫など生き物のいないところはありません。
    私には一人暮らしは不可能だと思っていました。
    でも年をとり一人暮らしになると、瞬殺の殺虫剤をもってゴキブリを追いかけることが出来ています。
    鉢植えの植え替えの時、植木鉢のミミズは元の土に戻してやれます。
    蝶や蜂が飛んできても逃げることなく、しっかりと観察するようになっています。

    「蝶図鑑」の威力は凄いです。蝶の一生の写真説明があっても、幼虫を可愛い子と思えるのですから不思議です。
    蝶の名前も大分覚えました。名前を知ると親近感が湧いてきます。ましてや、卵から育てられた幼虫や蛹から立派な蝶になる物語?は感動以外ありません。

    苦手、というのは無知からきているように思います。

    そういう意味でも「蝶図鑑」に蝶だけでなく生き物の生態を解説して頂けることは素晴らしいことだと思っています。
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    この文章もコメントとして投稿しましょうか?同意してくださる女性もおられると思いますが・・・・
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    Henkさんからの「お任せします」とのお返事で、メール文を公開させて頂きました。

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