今年初のアカシジミ 生田緑地

先日のサトキマダラヒカゲ・イチモンジチョウに続いて、5月12日に今年初のアカシジミを見た。これは、去年よりも2日早い。毎年少しずつ発生が早くなっているように感じる。

その前日、MMさんから「今日生田緑地でアカシジミを見つけたのだが、どういう訳かきれいな状態のままで死んでいた。( 下の写真)」と連絡をもらっていたので、さっそく行ってみたのだ。

生田緑地に着くと、既にカメラを持った人が一人あたりを探している様子。「もしかして、アカですか?」と尋ねるとこちらを振り向き、「そうです。さっきいたのですが、見失い撮れなかったんです。」と、昨年顔見知りになった人だった。しばらく私もそのあたりのシイノキ・マテバシイを探していて、シイノキの葉裏にいるアカシジミを見つけた。「アカ、いました。」と彼に声をかけ、二人してカメラに収めることが出来た。そのあと、別の愛好家も来る。さらに何人かの通行人まで足を止めて怪訝な顔で「何をしているんですか?」と声をかけてくるので、ちょっと解説をしてあげる。

その後、別に2頭ばかりあたりを飛んでいるのを見つけたがいずれも梢の高い所。結局、私は最初に見つけたものを狙い続けた。この個体が30分近くも殆ど動かずにいた原因がわかった。それは、木の葉についていた液体(アブラムシの出す蜜か樹液のようなもの)を一心不乱になめていたのだ。黄色い口吻を葉の上をしきりに動かしている。多少枝が揺れても知らぬ顔。上の2・3枚目の写真がそれである。ただ、アカシジミ本来の鮮やかな色が写真では出てない(ちょっと黄色っぽくなっている)のがちょっと残念。しかし、これからしばらくは何度も見るチャンスはあるだろうから、それに期待しよう。そして、生田緑地でもアカシジミの次は、ウラナミアカシジミ・ミドリシジミ・オオミドリシジミと続くはずである。さらに、ミズイロオナガシジミ、ウラゴマダラシジミも。

因みに、アカシジミの翅の色だが、私はMMさんが送ってくれた写真で初めて翅の表を見ることができた。通常ではこのチョウは止まる時には殆ど翅を広げない、飛んでいるところを撮るか、こうして死んだものの翅を見るしかないのだ。

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【追加】 5月14日、前日の雨の影響があるかと思いながら、また出かけた。1時間以上待ってやっと撮れたのが次の写真です(アカシジミのメス)。もしかすると、一昨日の個体と同じものか? ともかく、これはアカシジミ本来の色がよく出ていると思う。

(Henk)

参考 蝶図鑑 アカシジミ

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