手乗りのいきさつ ミドリシジミ

蝶の羽化には大きな危険が伴います。まだ飛べもせず、胴体も羽も柔らかいのでこのタイミングで外敵に襲われるとひとたまりもありません。そして、もう一つの危険は・・・ mats

今年はどうも生田緑地との相性がよくなく、まだウラナミアカシジミしか見せてもらってないので少し足を伸ばしてあちこち巡っています。こちらは一時間少しで行ける緑地ですが、ハンノキが多いためミドリシジミが期待できます。森に入って早々、羽化したてで草を這い上がってきているメスのミドリシジミを見つけました。青が印象的で僅かに赤紋も出ているAB型(赤がA、青がB、無紋はOと呼ばれ、赤青両方出てるのがAB)の美しいメス。じっと観察していると、あろうことか約1メートルほどの高さからまっさかさまに落下。下草のそのまた下の地面でもがいているので指を差し出すと、藁(ワラ)にもすがるように乗ってきたのが上の写真です。そっと草にとまらせてやると、なんと、羽の骨格とも言える翅脈が折れてしまっていてまともに羽をたためません。これでは飛べないのは明らか。注意一秒、けが一生の厳しいパターンになってしまいました。3,4枚目は正常に羽化したメスたちです。いずれも6月上旬。

参考 蝶百科図鑑 ミドリシジミ

 

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