ハイム蝶百科図鑑 記事投稿終了のご挨拶

みなさま

新多摩川ハイムは広大な敷地とバラエティーに富んだ豊かな植栽に加え、裏に多摩川、近くには生田緑地という稀有な自然環境に恵まれています。昨年4月末に私たちmatsとHenkの二人がタッグを組んで始めた「ハイム蝶百科図鑑」はこのような恵まれた環境の中で、蝶、昆虫、鳥といった自然が造りだした芸術作品とでもいうべき生きものたちを通してみなさまが自然に親しんでいただけるきっかけを提供するということをその目標に定めました。漠然とした目標ではありますがこの達成のため、まずこの地域に生息する蝶を中心に図鑑を作成するとともに、蝶、昆虫、鳥など生きものに関する記事を写真ブログの形式で紹介してゆくことにしました。蝶百科図鑑は通常の図鑑のような標本の表裏写真を並べた無味乾燥なものではなく、それぞれの蝶の特徴が表われた画像に加え、花で吸蜜したり樹液を吸っていたりというような蝶たちのいきいきとした自然の姿を捉えた画像を盛り込み地域の蝶を中心に63種、関連紹介を含めると100種を越える蝶を紹介しており他には例がないものです。また、投稿記事はハイム内での目撃情報、多摩川土手や生田緑地の季節の移ろいとともに変化する蝶たちの姿、遠征記録、飼育記録と多岐に亘っており、それに加え蝶以外の「番外」と称している昆虫や鳥についてもその美しさや奇妙な習性などを幅広く取りあげていて、その内容はメディアにも注目されました。開始以来、二人で手分けしてではありますがほぼ一日も休まず記事を投稿してきた結果、おかげさまを持ちまして、この8月には通算アクセスが2万回を越え私たちの当初の目標は充分達成できたと自負しております。

そこで私たちの記事投稿は本日8月末をもって終了、みなさまにバトンタッチすることとし、今後は、みなさまご自身がハイム内、多摩川土手、生田緑地、あるいは高尾山などに散歩、ハイキングにいらっしゃった折に気になった蝶や生きものがいたら、すぐに写真撮影は難しいかも知れませんがお帰りになってからこの蝶百科図鑑、及びこれまでの投稿記事を検索していただければ役立つ情報があるかもしれません。そしてもし、うまく写真が撮れたら、新設された「おしゃべりひろば」に投稿されてはいかがでしょうか?

もちろん、私たちの蝶をはじめとする生きものに対する好奇心と情熱は尽きることがありません。明日からもこれまで同様、無限に広がるこの驚きと感動に満ちた世界を楽しみながら観察し続けてゆくつもりです。

長い間、応援していただいてほんとうにありがとうございました。心よりお礼申し上げます。

mats & Henk

 

ハイム蝶百科図鑑 記事投稿終了のご挨拶” に対して9件のコメントがあります。

  1. mako より:

    matsさん  Henkさん
    日々の生活に追われ全く気がつかなかった蝶への関心がこのハイム蝶百花図鑑を見てからどんどん広がっておりました。今日はどんな蝶のお話が聞けるのか毎日楽しみにしておりましたが本日で投稿終了とのこととても残念でなりません。
    庭に飛んで来る大きな黒い蝶はどれも同じ種類だと思っておりましたがジャコウアゲハであったりクロアゲハであったり図鑑を見ながら少しずつ違いがあり名前も覚えました。ジャコウアゲハのために餌のウマノスズクサを探しに多摩川や宿河原の土手まで行かれることもありましたね。そんな蝶への愛情の深さを見せていただきました。
    これからもお二人のわくわくしながら蝶や生き物を探す姿を思いながらこの場をお借りしてお礼申し上げます。

  2. Henk より:

    makoさん
    最近は、そう思って見るからなのか、捕虫網を持って蝶々を追いかけている子供をよく見かけるように思います。チョウに限らず虫をうまく捕まえるにはそのものをよく観察する必要もあり、子供たちだけでなく大人たち(昔、子供だった大人たち)の自然への関心が再び高まってくれることを、昔の昆虫少年の一人としては密かに期待しています。
    Henk

  3. mats より:

    makoさん

    ありがとうございます!
    そのようにおっしゃっていただけると、やってきた甲斐があったと嬉しく思います。毎日の投稿のこともこれあり、この1年半ほどは以前より蝶と接する時間が増えたおかげでますます魅力にとりつかれている自分を再発見しています。
    蝶たちの動きを見ているともう夏は終わり、裏の多摩川土手では秋の蝶であるウラナミシジミが飛んでいます。小さいながらなかなか魅力的なシジミチョウですよ(図鑑や投稿記事をご覧下さい!)。
    ハイムに住んでいると、花や木だけでなく蝶でも季節感を感じることができるのはなかなか得がたいことだと思っています。
    mats

  4. miiko より:

    matsさん、Henkさん、この一年あまりの間、ほんとうにありがとうございました。

    ハイムに入居して30年近くになりますが、梨園や畑が次々に住宅に姿を変えていき、自然は壊されるばかりだと思い込んでいました。
    身近にこんなにいろいろな蝶や生き物が棲息しているとは、お二人の図鑑に触れなければ、知らないままですませていたことでしょう。

    蝶をじっと待ち構えて、シャッターを切るその熱意もさることながら、羽化させた蝶をご自分の指先から飛び立たせる・・・こんなロマンは想像したこともありませんでした。

    蝶百科図鑑は一区切りでも、今後は折につけ、ハイムのひろばにご投稿ください。
    楽しみにお待ちしています。

  5. mats より:

    miikoさん

    こちらこそ、ご愛読いただきありがとうございました。
    確かに自然は壊される方が目につきますが、昨年秋の台風19号通過後の裏の多摩川の荒涼とした状況をご記憶でしょうか?今では何事もなかったように、季節の蝶は普通に出てきて活躍しています。土手に生える食草のススキが完全に濁流に水没したため、絶滅したと諦めていたギンイチモンジセセリという蝶も春にはしっかりと飛んでいました。ハイムからすぐ近くの池状に残された水溜りのまわりには当たり前のように何種類ものトンボが飛び、水中にはオイカワ(清流に棲む淡水魚)の稚魚も群れをなし、それを目当てのカワセミも見られます。私たちが思っている以上に自然はたくましいようです。

    とりあえず一区切りではありますが、また投稿させていただきますのでよろしくお願いします。

    mats

  6. Henk より:

    miikoさん
    このサイトをご愛読いただき有難うございました。
    近頃は蝶々を見なくなったと思われていた人も、このサイトをご覧いただいて、ハイムの近辺でもよく観察すればまだまだいろんな種類のチョウが生息していることに改めてお気づき頂けたのではないでしょうか。確かに、出会う頻度はわれらが子供の頃よりは少なくなっているかもしれませんが、それでもまだ捨てたものじゃありません。
    たまには日常生活の雑事からも解放されて、しばしのんびりと蝶々を探してみられてはいかがでしょう?
    Henk

  7. chansumi より:

    素晴らしいサイトをありがとうございました。蝶の記事を載せ続けるだけでも単に好きだけでは続かないと思いますが、図鑑を構築し、カテゴリー分けなど、立体的な構築で様々な楽しみ方ができるこのサイトは素晴らしく、大変な、そして継続的なおふたりのご尽力に心から敬意を表します。様々な楽しみ方、という意味では同じ蝶についてのお二人のお写真や文章の「競作」も密かに楽しみにしていました。私は外のもので、こちらのサイトを拝見しはじめてから日も浅いのでまだまだ未知の部分がたくさんあり、これからもゆっくり楽しませていただこうと思います。お二人には、記事を続けなくちゃ、というプレッシャから解放されて、心の赴くままにますます蝶を楽しんでいただければ、と思います!!

  8. mats より:

    chansumiさま

    あたたかいメッセージをいただきありがとうございます。
    「単に好きだけ」というのが殆どなのですが、相棒との二人三脚・タンデムベースなくしてはなかなか毎日は続かなかったような気がします。
    季節の移ろいとともに新しい蝶が出てくる、種類によって年に1回だけであったり、世代交代を繰り返し年に3~4回出てくるものもいます。
    何度出てくるといったことには関わらず、撮影するときはその蝶との「一期一会」なので(稀に、「アッ、昨日と同じ蝶だ!」ということもありますが・・羽の傷みかたなどでわかる)、「眼にピントを合わせたい、羽が美しく見える角度で、背景をすっきりさせたい」などなどいろいろ考えているともういないので下手の鉄砲打ちのようにたくさん撮っています。
    百科蝶図鑑で大体のことはわかりますが、投稿記事については、実は読むかたにとって「使い回し」がききます。昨年の今頃の記事を検索していただくと、現在、これから多摩川や生田緑地その他で出てくる蝶の記事がありますので季節の蝶(鳥や番外昆虫含む)の情報が得られます。
    応援いただきありがとうございました。また、自信作が撮れたら投稿しますのでよろしくお願いします。

    mats

  9. Henk より:

    chansumiさん
    私どもの半ば遊びのサイトを最後まで応援頂き誠に有難うございました。
    このサイトを始めるにあたっては、近辺に棲息するチョウを紹介することで今我々が住んでいる地域でもまだまだ自然は残っているということを皆さんに再認識してもらいたい、特に子供達にはもっと自然に目を向けてほしいという思いがありました。しかし、いざ始めてみるとこの年になっても暇さえあればチョウを必死に追いかけている自分自身に気づきました。
    日々掲載した写真ですが、もう少しでもっといいショットが撮れそうだったのに、このモデルさんたちはこちらの期待通りには動いてくれず、悔しい思いをしたこともしばしばでした。しかし、matsさんが言われるように、それも「一期一会」なので多少ピンボケでも100%満足できなくても一つの記録として掲載してきました。それはチョウを追いかけて遊んでいた昔の昆虫少年が復活した1年余りの記録でもありました。そのお陰か、この1年余りで精神的に少し若返ったような気がします(笑)。

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