一時的なオアシス 14
ハイムのオアシス生まれのアゲハ第一号です(おそらく)。
今年限りの、この一時的なオアシスが出来てから、たくさんのチョウがここを訪れては卵を産み、幼虫が育っていますが、寄生されてチョウにまでなれなかった残念なカラスアゲハ以外にこの場所で蛹になった所を見ていませんでした。いくつもの終齢幼虫がサンショウやミカンなどから離れ突然姿を消していたので、どこか人目につかないところで蛹になったか、それとも鳥などに食べられてしまったかと思っていました。
この日の朝、オアシスの中で羽化直後のようなアゲハのオスが1頭いるのを見つけました。おそらくこのオアシスのどこかで今朝羽化したばかりの、いわばオアシス生まれの第一号と思われます。翅もまだしっかりとは固まっておらず力がまだ少し弱いようで、あまり激しく羽ばたきもせず、ちょっと飛んではあちこちの葉に止まっては翅を休めていました。先日のカラスアゲハのように寄生されることもなく、また鳥に襲われることもなく無事羽化までできてよかった。
このオアシスには、アゲハはまだたくさん卵も幼虫もいるので、これから楽しみです。
次の写真で葉の上に白く丸い見える粒がつい最近産み付けられたアゲハの卵です。
最後の写真は我が家のサンショウで、カラスアゲハにかなり食べられた後に新芽を出し始めたところですが、早くも次の下宿人のアゲハの幼虫が数匹います。これではサンショウもゆっくり葉を伸ばせる時がなく気の毒、下手をすると枯れることも・・・。
(Henk)
参考 蝶図鑑 アゲハ
幼虫もカラフルで可愛らしくていいですね。うちにも鉢植えのオレンジの木があります。1階に住んでいた時はアゲハがよく産卵していましたが、4階に引っ越してからは来なくなってしまいました。
あさぎさん
チョウの食草を見つける能力はかなりのものがあります。14-5階の建物のベランダまでも登ってきますよ。4階なら間違いなく見つけてくるでしょう。ジャコウアゲハなどは500m近く離れた多摩川から4階の我が家のベランダにある小さい鉢植えのウマノスズクサをちゃんと見つけて卵を産みに来ていました。多摩川以外にこの食草がある場所は我が家だけ。
この記事のアゲハの卵は孵化して今はこのようになっています。写真の右奥に見える緑色の終齢幼虫はこの卵より少し前の先輩です。
そんなに高い所まで飛来するのですね。みかんの木が色々な場所にあるので充分足りているのかもしれません。
小学一年生の娘は蜘蛛が苦手なのですが、蝶を見つけると報告してくれます。幼虫も今のところ好きなようです。
こちらのホームページを読んで勉強してもらって、蝶が好きな子に育ってもらいたいです。
あさぎさん
今お住いのところはアゲハにとって住みやすい所なのかもしれませんね。そのうちに、きっと来てくれます。
お嬢ちゃんも蝶々に興味をもてる優しい子に育ってくれるように。
余計な話ですが、平安時代にも虫を愛する活発なお姫様がいたことを書いた面白いお話があることをご存じでしょうか? 堤中納言物語の中の「虫愛ずる姫君」というお話です。
調べてみました。「風の谷のナウシカ」のモデルなんですね。
巨大な虫と飛行機が並んで飛ぶシーンが印象的でした。