ルリシジミの開翅

チョウによっては飛んでいる時に翅の表を瞬間的にちらっと見せてくれるくらいで、止まっている時はなかなか翅を開いてくれないものがたくさんいます。このルリシジミもどちらかというとその部類です。それがこの日メスのルリシジミが生田緑地の広場の一角に生えているクララ(注)の新芽と蕾の部分に産卵をしているところを目撃。しばらく後を追いかけていたら、運よく近くの葉でこうしてゆっくり翅を開いて見せてくれました。

注)「クララ」は名前だけ聞くと外来種のような響きがありますが、歴とした在来種のマメ科の植物です。名前の由来は食べると「クラクラする」ということのようです。とても苦いらしく、牧草地にクララが生えていても牛はこのクララだけはキッチリ食べ残すと言われます。しかし、面白いことにそんなクララを食草とする稀少なオオルリシジミという種類のチョウが九州阿蘇地方や信州などにいるようですが、筆者はまだ見たことがありません。

クララに産卵しているメス

 

翅を広げたルリシジミのメスをを見て、思わずウラゴマダラシジミを連想しました。
参考までに、下の写真が先日日野で撮った半分開翅のウラゴマダラシジミです。そうです、このウラゴマダラシジミも、なかなか翅を開いてくれないのです。 (参照「なかなか翅を開いてくれないウラゴマダラシジミ」

(Henk)

参考 蝶図鑑 ルリシジミ  ウラゴマダラシジミ

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