赤くなった晩秋のベニシジミ

多摩川土手のベニシジミ。鮮やかな赤橙色が復活しました。日差しがあると葉の上で、或いは「岩盤浴?」のように羽を広げて光と熱を吸収しているようです。春4月に出てくる頃は鮮やかな赤橙色なのですが、夏になって発生する個体は「どこがベニなの?」というくらい黒っぽくなります(一番下の写真は6月の撮影)。ところがどういうメカニズムか、晩秋になると春の鮮やかさが復活するのです。多摩川土手では季節ごとの主役は消えチョウの数もめっきり減り、年中見られる10種足らずのチョウたちがまだ頑張っています。ベニシジミもその中のひとつですがチョウではなく幼虫で越冬するので、気温も下がってきたこの頃、散る前の紅葉のように残されたエネルギーをひたむきに燃焼させているようにもみえます。

mats 参考 蝶百科図鑑 ベニシジミ

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