やはり、今年もやってきた!ジャコウアゲハ
昨年に続き、やはりやってきた!
北側のベランダで昨年から植木鉢で育てているウマノスズクサに、今朝ジャコウアゲハが卵を産みにやってきたのです。ベランダの壁に張り付き越冬し5月に羽化した5頭のうちメスは1頭だけ。しかし、羽化は一か月以上前のことなので、このメスは結局ここには帰っては来なかったようです。今朝来たのはそれ以外の新しいメスのようで、我が家のウマノスズクサを見つけたのです。それにしても、すごい嗅覚というか、この近辺では我が家以外には多摩川の土手にしかない食草を、しかも2株しかない小さなものを見つけられるとは、その能力は驚きというしかありません。
ともかく、間隔をあけて、何度もやってきます。その都度何個かずつ産み付けているようで、産み付けられた卵の数を数えると今で十数個はあります。うれしいことなのですが、もしこれがすべて孵化すると、とたんにエサが足りなくなってしまいます。また、今年もエサ確保のため多摩川土手を何度も往復する羽目になりそうです。今は2株しかないので、さらにいくつか鉢を増やす必要がありそうです。
上の写真の上部に見える葉っぱにポツポツと2個卵が見えます。それと、黒いバケツの横に昨日から張り付いた前蛹(蛹になる前の白黒の幼虫)が見えます。昨年もこのバケツで蛹になったものがいましたが、そのためこのバケツは動かせず、水はいちいち別のバケツで運ばなくてはならなくなります。
下の写真は産み付けられた卵。赤くて丸い。
(Henk)
参考 蝶図鑑 ジャコウアゲハ
驚きです。どうやって見つけるのでしょう?これからたくさんの子供たちの世話大変ですね。結構運動にもなりそうで一石二鳥か!笑
そうなんです、驚きとしか言いようがありません。
異性が出会うのにフェロモンが一役買っていることは知られていますが、植物が発している特有の物質を感知できる特別の能力でも備えているのでしょうか?それとも、目視でエサになる植物を空中から探しているのでしょうか?
アゲハなどは食草と思しき植物に止まると、前足でトントンと叩く動作をして、ここに産卵してもいいかどうかを確かめていると言われています。前足に感知する感覚器官があるようで、この動作をドラミングと呼んでいます。私の観察では、ムラサキシジミも、産卵前には、アラカシの葉(出たばかりのまだ若い葉)の元を口吻で舐めまわして、それから産卵しています。味見をして確かめています。
いずれも、それは最終確認の動作で、まず広い場所で、どうやって特定の植物を見つけることができるのかわたしには謎のままです。昆虫一般、視力というのはそれほど発達しているとは思えません・・・ので、やはり、植物が発する微量な化学物質を感知できる素晴らしいセンサーを備えていると考えたいところです。
それはともかく、私はウマノスズクサがどこに生えているかもう知っているのですぐに採りに走れますが、羽化して僅か数週間しかたってないチョウがどうしてその場所がすぐにわかるのか・・・。
これこそが、「チョウ能力」と言いたいところ。
(Henk)
草刈後はいつもジャコウアゲハの数が急に減りますがまた生えてくるまでは他の場所でウマノスズクサを探し回っているのかもしれないですね。
あまり広い範囲を活動する蝶ではないですが食草が生えてないとなると話は別ということか…