食糧危機は繰り返す

5月末の多摩川土手の草刈りでほんのわずかに刈り残された所のウマノスズクサに小さなジャコウアゲハの幼虫が2匹いるのを見つけた。しかし、その周りにはウマノスズクサは見当たらない。僅かに残った葉を食べて生き残っていたのだが、それとてもあと2-3枚しか残っていない。それならと、お節介ではあるがその2匹を我が家に連れて帰り、ベランダで飼育することにした。茎の根元近くさえ噛み切らないかぎり、2匹分の葉は十分にあるはずだ。ともかく、多摩川でそのままいるよりはマシだろうと、人間は勝手に考える。ベランダのウマノスズクサで満足しただろうか。早速、蔓をあちこち這いまわっている。

だが、実際には葉だけ食べればいいものを、茎を噛み切り草全体を枯らしてしまうことがよくある(参照:「ジャコウアゲハの悪い習性」)。次の2枚の写真をご覧頂こう。最初の写真では茎を根元近くで噛み切ろうとしていたが、この時は噛み切れなかった模様。しかし、数日して見た時には茎は完全に噛み切られ、まさにその茎を上の方に順に食べ進んでいるところだった。エサの葉は他にまだ十分あるというのに、なぜそんなことをするのか?

(Henk)

参考 蝶図鑑 ジャコウアゲハ

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