ジャコウアゲハ 一つの考察(閲覧注意)

先日の記事の続きでもあるが、ジャコウアゲハの幼虫の食草の食べ方について書いていてふと気付いたことがあったので、ここに改めて書いておきたい。

幼虫が何匹もいると、競争相手のいる食草ウマノスズクサの茎を根元近くで噛み切ってしまうことがこれまでにもよくあった。これは生存競争の一つの表れだと勝手に思っていたが、どうもそれだけではない他の理由もありそうに思えてきたのだ。飼育を始めて何年にもなる今になってやっと気づいたことだが、ジャコウアゲハの場合、食草のウマノスズクサを主食とすることは確かだが、幼虫も終齢に近くなると、葉よりも先端に近い茎の部分などを好んで食べているような気がしてきた。冒頭の写真で見るように、結構太い茎を抱え込んで先端から順にどんどん食べている。そして葉が出ているところまで食べ進んで来ても茎だけを食べ続けるので、その葉は食べられずに落ちることになる。次の写真は筆者がちょっと遊んで食事の邪魔したので、怒ってオレンジ色の角を出した。ということで、成虫になるために何か必要な成分が葉よりも茎の部分に多いなどの理由があるのかもしれないと思い始めたところだ。そういうことはあるのだろうか? 実際、これまでも株の周りにはまだ綺麗で喰い痕の全く付いてない葉がたくさん落ちていたので、エサ不足の時など折角苦労して採ってきたエサを無駄にして、と思っていた。しかし、今思い出してみると、葉はそのように落ちていても、茎の部分が落ちていることはなかったし、茎だけ残して丸坊主にされることはこれまでには全くなかった。これは茎を食べてどちらかと言うと面倒な(効率の悪い)葉は積極的に捨てていたためかもしれない。これは、筆者自身が勝手にそのように思っているだけで、全く違うのかもしれないが、成り立ちそうな仮説ではなかろうか。どうやって、確かめよう??? それは難題だ。

(Henk)

参考 蝶図鑑 ジャコウアゲハ

 

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