一時的なオアシス 18

この日はずっと続いていた梅雨末期のような(?)雨が上がり、ゆっくりオアシスを見て回りました。特に何かを期待していたわけではなかったのですが、我が家のウマノスズクサとニョイスミレを一緒に植えてある植木鉢の周りをツマグロヒョウモンのメスが飛び回っているのを発見。さては? そうです、ツマグロヒョウモンが産卵中だったのです。
ウマノスズクサは今ちょうど蛹になっているジャコウアゲハに食べられてから少し伸びたところです。一方、スミレの方はびっしり茂っていた葉が疎らになって、しかも少し古びてあまり元気がなくなっていたのですが、それでもそれを目当てにツマグロヒョウモンが来ていたようです。辺りを飛び回り何度も何度も止まっては腹をぐっと折り曲げて産卵を繰り返していました。ただ、ゴチャゴチャと混みあった奥の方の葉に産み付けているので、産み付けられたすぐの卵までは撮ることができませんでしたが、確かに産み付けていました。

冒頭の一枚は産卵の最中にちょっと邪魔をして指に止まらせスマホで撮ったものですが、すんなり指に乗り移ってくれました。この場所が余程気に入ったと見えて、そんな中断があっても、筆者が見た限りでは20分以上は同じ場所で産卵を続けていました。一体何個の卵が産み付けられたのでしょうか。

春先、このオアシスが出来た頃は、綺麗に花の咲いたパンジー・ビオラの鉢植えがいくつもあり、そこにはよく来ていましたが、その時には我が家のスミレには一度も近づきませんでした。しかし、そのパンジーも今はなくなり、産卵場所が殆どなくなったせいではないかと思っています。昨年、2種類の食草(ジャコウアゲハにはウマノスズクサ、ツマグロヒョウモンにはスミレ。だが、後者はたまたま生えてきた)を一鉢に植え、「一鉢で二度楽しむ」という記事を書いていましたが、今年もまたそれが実現できました。後は、産み付けられた卵がどのように成長するか、それを観察することになります。

(Henk)

参考 蝶図鑑 ツマグロヒョウモン  「一鉢で二度楽しむ」

 

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