ピンク色の蛾

今回はチョウではありません。

ヤマトシジミを追いかけていて、ふと見るとブルーサルビアにピンク色をした蛾が止まっていました。チョウではありませんが、珍しいピンク色ということもあり、つい写真に残しました。そして、次の日もこの場所で見かけました。どうもこの青いサルビアが好きなようです。名前を調べて、確実に記憶に刻まれましたので、折角ですからご紹介しようと思います。しかし、濃いピンクのコスモスにはちょっと負けている感じがしましたので、それもあわせて参考まで。

この蛾は「アメリカピンクノメイガ」というそうですが、この名前、どこで区切って読めばいいのでしょうか。「アメリカ・ピンクの・メイガ?」とも読めそうな奇妙な名前。
蛾ですから、最初は「メイガ」という蛾の一種だろうと思いましたが、名前の真ん中に「の」があるのは何かおかしい。そうです、これは誤りで、メイガではなく「ノメイガ」という蛾の一種であることが分かりました。
したがって、「アメリカ・ピンク・ノメイガ」というのが正しい名前でした。名前の読み方(区切り方)としては、有名な害虫アメリカシロヒトリ(アメリカ・シロ・ヒトリ)というヒトリガなどと同じ区切り方のようです。ああ、ややこしい。

ここからは筆者の独り言。
筆者自身、この名前にはまだ何か落ち着かないものがあります。それは「ピンク」という英語が名前に入っているからでしょう。確かに翅の色は桃色・ピンク色には違いないですが、和名にするからにはピンクという言葉はしっくりこないように筆者には思われるのです。同じような、あるいはもっと鮮やかなピンク色の下翅をもつベニシタバという蛾もピンクという言葉は使わず「ベニ」という奥ゆかしい日本語表現にしています。ベニ(紅)と桃色(ピンク色)が同じか?という反論もあるでしょうが、少なくともピンクシタバは和名としては馴染まないでしょうね。モモイロシタバとかアメリカモモイロノメイガの方がまだいいのかもと考えてしまいます。ほんとうに命名は難しい。

(Henk)

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