キアシドクガはこうして来年も
この時期、いやというほどお目にかかるキアシドクガ。ひらひらと優雅に飛んでいるところに出会った親子連れは、「あれ、見て!」「きれいな蝶々がたくさん飛んでるね。」という会話をしています。でも、この正体は蝶ではなく蛾なのですが、この親子にはそんなことは関係ありません。
なぜ、こんなにたくさん発生するのかが不思議だったのですが、偶然キアシドクガがミズキの幹に産卵しているところを目撃しました。見ると、ずいぶんたくさんの卵を産み付けています。幹の色に似た塊を一面に、なんだかテープでも貼り付けたように、並べています。卵の一つ一つは六角形で整然と並べられています。その横には、小さい卵の先端に穴が開いたやや黒っぽいものも見えるので、これは今年かそれ以前に孵化した卵の殻と思われます。ともかく産み付けられた卵は随分固いもので、これから約一年夏の暑さ、冬の寒さも耐えて来春孵化しまた活動を開始するわけです。1匹のメスが一体何個の卵を産むのか・・・。この産卵シーンを見てから、ほかのミズキの幹を見ると、卵があるはあるは・・・、これではミズキもたまりませんね。
上の写真はよく見かける交尾しているキアシドクガです。
(Henk)