蝶のディテール ルリボシカミキリ 番外

蝶の羽には全体としての美しさの他に、鱗粉の配列が織りなす模様と色彩の中心となるディテールがあります。私たちを惹きつけてやまない蝶(及び番外)の魅力をシリーズでデザインのディテールから迫ってみました。 mats

ルリボシカミキリはなかなか出会えないカミキリですがオオムラサキの撮影のおまけで再会することができました。2年前に高尾山の倒木で見つけて以来です。この青い羽には独特の質感と輝きがありますが、これは生きている間だけのもので標本にしてもすぐに色あせてしまいます。従ってタマムシやアオカナブンといった「構造色」による発色ではありません。硬そうな羽ですが拡大してよく見ると、蝶の鱗粉のようにびっしりと短い毛が密生していて、また触角(ヒゲ)のコブのような節も黒い毛であることがわかります。木の割れ目などに産まれた卵が成虫になるのに3年もかかるのに、成虫のカミキリは3ヶ月程度しか生きていないという美しくはかない存在です。

触角の節は黒い毛が密生してダンゴ状態

どんな見え方をしているのか不思議な細かい複眼

鳴く代わりにギシギシと関節をこするような音を発する。

 

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