ジャコウアゲハの越冬蛹

今年は我が家のベランダでは食草ウマノスズクサの鉢植えまでして、随分たくさん(最終的に20以上になった)のジャコウアゲハを育てました。その中の9月中旬以降に最終齢に入った幼虫が例によってベランダをあちこちは這い回り、最後には壁に這いのぼり蛹になったのですが、少し時期が遅かったのでしょうか、結局そのまますぐ蛹になって越冬することになりました。現在も壁や植木鉢など所かまわず、5つの蛹が越冬の構えで過ごしています。
確かに、10月になってから羽化しても、卵を産むためのパートナーが少なくなっていたり、仮に卵を産んだとしても、その幼虫が蛹になるまでの十分なエサもなくなる可能性もあるし、気温も下がってくるのを見越しての早々の越冬の判断だったと思います。私などは、まだ今年最後の羽化が見られるのではないかと思っていましたので、少し意外な気もしました。しかし、さすが本能のなせる業とは凄いと思いました。この幼虫・蛹は、全く未経験の今自分がいる場所の一年がこれからどう変化するかを見事に予測して、今この秋に羽化してしまうべきか、それとも越冬して来春を待って羽化すべきかの決定をしていたわけです。偉い!の一言です。
上の写真は、壁で蛹になるために糸を吐いて体を固定している最中、下の写真は蛹になったところです。

(Henk)
参考 蝶図鑑 ジャコウアゲハ

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