アゲハモドキ

これはジャコウアゲハ? いえ、そうではありません。
これはアゲハモドキという昼間活動するタイプの蛾で、ジャコウアゲハに擬態しているのです。
それにしても姿形はよく似ています。ただ、触覚が決定的に異なります。アゲハモドキはやはり蛾特有の櫛型の触角(クリックでさらに拡大できます)ですがジャコウアゲハはチョウ一般にみられる先端が少し膨らんでいる棒状です。また、アゲハモドキはジャコウアゲハのように軽やかに飛び回ることは少なく、どちらかというと翅を開いてジッとしている姿をよく目にします。飛んでも、あまり優雅な感じはしません。
なぜ、擬態するのか?その最大の理由は、ジャコウアゲハは幼虫の時に食べたウマノスズクサからの毒を体内に蓄積して持っているため鳥などに捕食されないという点をうまく利用しようとしていると思われます。また、クロアゲハなどの黒い大型のアゲハもアゲハモドキと同じようにジャコウアゲハの姿に擬態しているのかもしれませんね。

(Henk)

参考 蝶図鑑 ジャコウアゲハ

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