ハイムに定着を確認、ホシミスジ

ホシミスジがハイムで発生しているらしいことは、これまでにだんだん確信が持てるようになってはいたが、ずっと探し続けてはいたものの、まだ卵・幼虫・蛹という物的証拠はハイム内で確認できてはいなかった。しかし、9月6日、ついにハイム内のユキヤナギでまだ活動している5mm程度の若齢幼虫1匹と既に冬眠態勢に入った幼虫の巣を3個、さらにまだ新しい蛹の抜け殻1個を発見でき、これでホシミスジがハイムに定着していることをしっかり確認できたのだ。

活動中の幼虫

ホシミスジの幼虫の巣(葉の先にくるっと丸まった茶色に変色した葉の中に幼虫がいる)

蛹の抜け殻

先日(8月29日)久しぶりにホシミスジがサルスベリの花で吸蜜している場面に出会って、記事を書いたばかりだ。その後もずっと観察を続けていたところ、9月4日午前に2号棟南側サルスベリのあたりを3頭ばかり飛んでいるのを見たが一向に止まらない。翌5日も午前中は同じ行動をしている。ただ、その日は午後に西側のユキヤナギの周辺を2頭がゆったりと行ったり来たりしているところに出会った。もしや産卵場所を探しているのかとも思ってやぶ蚊に悩まされながら粘ってみたが、どうもそうではなかった。それはオスで、メスを探していたようだと分かった。その時の写真が上の3枚だ。この時は前日に比べ至近距離から撮ることができた。どうもこの近辺が彼らの繁殖の場所でありそうだとは思ったが、その日もこの写真だけでユキヤナギでは幼虫も蛹も確認はできなかった。

しかし、偶然とは素晴らしいものだ。翌6日に、ついに幼虫の巣と幼虫を発見することができたのだ。それは思いもよらない管理棟近くのドウダンツツジに混じって実生で生えていたユキヤナギの枝先であった。それが冒頭の一連の写真だ。ともかく、これによってハイムでホシミスジが定着していることだけは確認された。ということで、西側外周路沿いのユキヤナギの植え込みを改めてくまなく探してみることにした。そして、何とここでも幼虫の巣と蛹の抜け殻が見つかった。探せば見つかるものだ。まだ、もっと見つかるかもしれない。これまで見つからなかったのは、探し方が悪かっただけのようだ。それとも、枝先にあるので、定期剪定などでその部分を刈り取られてしまっていたからかもしれない。ちょうど発生する時期と剪定時期が重なるのも大いに気になるところだ。ムラサキシジミなどもアラカシの剪定時期と発生時期が重なる場合がある。生垣・植え込みも剪定せずに伸び放題というわけにもいかぬし、チョウは無事羽化させてやりたいし、これは非常に頭が痛い所だ。

(Henk)

参考 蝶図鑑 ホシミスジ

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Optionally add an image (JPEG only)