少しは期待していたのだが

12月に入り、少し遅い気もしたが高尾山にモミジを見に行った。ついでに、青空を背景に白く雪をかぶった富士山を見て、そして運が良ければ何かチョウに出会えないかと、それも今年最後のチョウに。さらにアサギマダラの幼虫が見られるとなおいいと思いながら。少しは期待して、かなり期待して(笑)。

今年の紅葉は早くも盛りを過ぎていたが、辛うじて「残り福」とでも言えそうな鮮やかなモミジも見ることができ、晴天のもとでの富士山の雄姿も久しぶりに拝むことができた。

しかし、チョウには全く出会えず(陽だまりで日向ぼっこをする越冬チョウにも)。さらに、アサギマダラの幼虫にもついに出会えず仕舞い。丸く穴の空いたキジョランの葉っぱだけは何枚も見つかったのだが、肝心の幼虫の姿はどこにもない。一昨年丸く噛みあとをつけた中心にいるごく小さい幼虫を一度見ただけだ。活発に葉を食べるもう少し大きい幼虫が見てみたいが、それ以降まだお目にかかったことはない。この日見つけた一枚のキジョランの葉の裏には丸く空いた穴の縁に葉から出た汁が白く乾いて付着しているものを見つけた。これはその前日くらい(?)に噛み痕から浸み出た葉の汁が乾燥したものと思われたので、まだ近くに幼虫がいないかと辺りを必死に探してみたが姿はどこにも見当たらなかった。幼虫を見つけるには、やはり登山道をちょっと外れ、斜面に生えるキジョランを丁寧に探してまわるしかないのか・・・。

たくさん食痕のある若いキジョラン

頭上を見上げると高い所にあるキジョランの葉には穴がたくさん空いているし、縁にも大きな食痕が見えるが、その近くに幼虫がいるかどうか遠すぎて確認できなかった。

足元にある葉裏にはこんな具合にごく最近空けられた穴の周りに浸みだした汁が白く乾いた後がある。近くにまだいそうで期待したのだが。

(Henk)

参考 蝶図鑑 アサギマダラ

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