やつれたウラギンシジミ

今日も坊主ではなかったものの、完全なる外道で終わった。昨日のリベンジはできなかったが、なぜか不思議と不満は残らなかった。それはこのウラギンシジミと出会えたからだろうか。ウラギンシジミのその(おそらく)最期の姿をご紹介しよう。
水辺に何やら白いものが見えたのでよく見ると、妙な格好で止まっているのはウラギンシジミだ。長い間この格好でいたが、フラフラと飛び立った。全盛期のシャープな飛び方はもうできないようだ。止まったのは近くのツツジの葉の上だ。見るとかなりやつれて鱗粉もかなり剥落してしまったメスだ。おそらくもう産卵も終えているに違いない。長い冬を越し、産卵を終えれば役目は終わる。近くの藤棚ではフジが薄紫の長い花房をたらしているし、山の斜面にはヤマフジの薄紫の花も見える。秋の産卵場所はクズが多いのだろうが、春はこのフジの花だろう。このメスもこの近くのフジに産卵したのだろうか。幼虫を見つけるのはそれほど簡単ではないが、フジの花が終わる前に、藤棚を探してみよう。うまく行くとこんな面白い奴が見つかるかもしれない。これは、以前に神代植物公園の藤棚で見つけたもの。それ以来、大のファンになってしまった(笑)。

(Henk)

参考 蝶図鑑 ウラギンシジミ

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