大きな勘違い

昨年の夏、ハイムのシラカシに樹液が出ていてスズメバチ・カナブンを始め何種類かのチョウも集まって来て、ある意味では喜んでいました。よく見かけたチョウはやはりアカボシゴマダラ。この樹液が出ているのはスズメバチやカミキリムシなどが齧ったためかと思っていましたが、これはとんだ勘違いでした。この樹液が出ているところは、カシノナガキクイムシ(写真下)という小さな甲虫が繁殖のため幹に穴を空け中に入ったところだったのです。他のシラカシを見るといくつも直径2mm程度の細い穴が空けられ、穴に周りには細かいおが屑のようなものがでています。まさにカシノナガキクイムシの穴を空けた時に出た木屑だったのです。しばらくするとそれらの木はそこから樹液が出始め、そこに樹液をエサとする虫たちが集まるということだったのです。そのようなシラカシがハイムにも何本もあり、そのうちの数本は昨年秋には完全に立ち枯れてしまい、先日やむなく根元から伐採をせざるを得ませんでした。
そういえば、生田緑地などでも直径が30cm以上もあるクヌギやコナラの大木が無残にも立ち枯れているのがたくさん見られました。

(Henk)

参考 蝶図鑑 アカボシゴマダラ

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