奇妙な光景にめぐり合った

多摩川土手、生田緑地は我々の観察の場。結構な頻度で訪れますが、なかなかチョウにめぐり合えないこともあります。土手には今キクイモが咲き誇って一面黄色に染めあげています。ただ、このキクイモはあまり昆虫たちにはあまり人気がないようで、チョウが止まることはごくまれです。この日は、そのキクイモの葉にスズメバチらしいものがまるで蝙蝠のような格好で向こう向きでぶら下がっているのを見つけました。死んでいるのかと思ってしばらく見ていたら、少しモゾモゾしながら器用に後ろ足だけで逆さになった態勢を変えません。面白いので取りあえず写真を撮って(上の写真)、さらに1-2分くらいは(暇ですね)興味本位で50㎝くらいの距離を保って見つめていましたが、やおら6本の脚で葉っぱを掴み態勢を整えるとどこかへ飛び去りました(飛び立つ前の写真が2枚目)。ただ、それだけの話ですが、筆者の興味を引くには十分でした。これまでハチがこんな格好しているのは見たことがありませんでした。

これは何か意味がある行動なのか気になったので、便利なインターネットでちょっと調べてみると、モンスズメバチというのはこうして後ろ足2本でぶら下がって、身づくろいをしているのだと書いてありました。あー、なるほど、そういうことだったのか。小さな疑問が一つ解けましたが、この光景を見た時は一体何をしている?という不思議さがありました。

(Henk)

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