確かにチョウには毒を持つものがいます。それは、鳥などに捕食されないように自己防衛手段として幼虫の時代からエサの植物に含まれる植物毒を体内に蓄積しているのです。 まず、はっきりさせておきたいことは、この毒というのは、人間が触れたりしても全く問題ありません。チャドクガ・イラガなどの人間にかぶれなどを起こす毒とは性質が違います。それはあくまで鳥などが食べた時、まずい、これは食べられないということを分からせるための毒なのです。 そして、チョウの体の黒い部分に毒があるということではありません。 例えば、毒を持つことで知られているジャコウアゲハは、確かに全体として黒いチョウですが、同じように黒いチョウである、クロアゲハ・オナガアゲハ・ナガサキアゲハなどは毒を持っているわけではありません。蝶図鑑をご覧ください。 さらに、黒い色と毒には全く関係がないということは、沖縄などにいるツマベニチョウという翅の先がオレンジ色の白い大きなチョウも毒を持っていることでもわかります。 |