うーーーん、なかなか難しい質問です。 一言で、何種類くらいとお答えできればいいのでしょうが、残念ながら私にはそこまでの知識はありません。しかし、チョウの全体のなかでは、それらはごく少数派と言ってもいいのではないでしょうか。
ただ、言えることは、毒を持つチョウと言っても、チョウの場合は、毒を以って攻撃するわけではなく、鳥などの天敵に捕食されないように身を守るために体内に毒を蓄積しているということです。その毒は、幼虫期に食べる植物に含まれるテルペン・アルカロイド類などの様々な毒性を示す化学物質であって、食べない限り、我々がいくら触ったりしても何も問題はありません。その点は、蛾の幼虫の毒針に刺されて我々が被害を受けるのとは少し違います。 比較的よく知られている具体的な種類としては、オオカバマダラ(北米産)・アサギマダラ・カバマダラなど、マダラチョウの仲間にはそういった植物由来の毒性物質をうまく利用しているのが多くいるようです。また、アゲハチョウの仲間にもジャコウアゲハ・ベニモンアゲハなどのように何種類か知られています。さらに、南米産の飛ぶ宝石といわれるモルフォチョウの仲間にも毒を持ったものが何種類もいるようです。 そして、毒を持つことがあまりにも有名になり過ぎて(?)実際は毒を持っていないにも関わらず、カバマダラやジャコウアゲハなどの姿そっくりに擬態することで、天敵から身を守る技まで身に付けている種類さえいるほどです。
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