我が眼は節穴だった

今回の越冬幼虫との出会いでは、非常に驚いたという方が適切だろう。
一昨年秋、近所の多摩川河川敷でコムラサキを初めて見つけた。その時産卵している様子だったが、その後その場所では幼虫はついに見つけられず。さらに、その年の冬も越冬幼虫がいないか探してはみたが、それも見つけられずにいた。そして、昨年も探したがやはりだめだった。しかし、今年の年明けにSさんにお会いした時、夏場によくコムラサキが集まる場所のヤナギの木に越冬幼虫がいるとの情報をもらった。それっ、ということで出かけてみたがなかなか見つからない。Sさんがつけておいてくれた印をたよりに探し、ようやく見つける(?)ことが出来たが、初めてその姿を見て正直驚いた。あまりにも小さいのだ。体長はせいぜい1㎝程度、それが柳の樹皮の割れ目にスッポリとはまってジッとしている。よく見れば、オオムラサキやゴマダラチョウの幼虫に似た形はしているが、色はヤナギの樹皮と同じで灰褐色で、余程注意しないと見落としてしまう。これでは、今までいくら探しても見つからなかったはずだ。これまで探す時はもっと大きな幼虫を想像していたのだ。実際、この時期の幼虫を探すには虫眼鏡が是非とも必要だ。やはり、我が眼は節穴だった!

(Henk)

参考 蝶図鑑 コムラサキ

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