自然界では常に危険と背中合わせ。チョウたちも、卵から幼虫・蛹の時を過ごして無事羽化して成虫となって自由に飛び回れるようになるまでの間にはいくつもの難関をくぐらなくてはなりません。幼虫時代に鳥や寄生バチなどにも狙われず、人間の手にもかからず、やっと蛹になり、いざこれから成虫へと羽化する時に、思わず失敗をしてしまうことがあるようです。
今週は、そんな気の毒な例をいくつかご紹介しましょう。

9月24日に、このサイトの質問コーナーで「みっちゃん」から翅の縮れたアオスジアゲハを保護したが、どうすればいいでしょうか?という投稿がありましたが、注意して周りを見ていると結構そのような例があるのです。しかし、羽化の失敗が小さな場合は少しくらい翅が縮れても、不自由なりに何とか飛べるのですが、完全に羽化を失敗すると、あとはただ死を待つだけの悲しいことになります。これから、今年私が出会ったいくつかの失敗例をご紹介します。

最初は深大寺で飼育されていたオオムラサキです。左の翅が縮れて充分伸び切らずに固まってしまいました。可哀そうに、これではあまり思うようには飛べません。

(Henk)

参考 蝶図鑑 オオムラサキ

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