科捜研の女~渡り蝶の秘密(5)新たな事実

土門は、意識の回復した花森教授に、事件当日の様子を聞くが、犯人の顔も、頭を殴られたせいかよく覚えていないという。バーで飲んでいた女性のことも聞こうとするが、医師から、検査を理由に病室を追い出されてしまう。
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やがて、科捜研の一人が、ウェブサイトを検索中に花森教授の切羽詰まった事情を見つけだした。

「あすかさんを救う会」?
「6年前のサイトが今も残っていました。」

「当時 宮内あすかさんは、ヴィーラント症候群と闘っていたんです。」
「確か 心臓の…。」
「ええ。」
「あすかさんが助かる道は、アメリカでの移植手術のみでした。それには 1億3000万円が必要で家族が中心となって寄付金 集めてたみたい。」
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(サイトをたどってみると…)
「今日、贈り物を届けてくださった方へ。「おかげで目標額に達することができました」
「本当にありがとうございました」
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特定の人物から寄付があったのね。記事の日付は 2012年10月6日。 10月頭の時点で寄付金は 9000万近くに達していたようですから…。一気に目標額に到達って事はその時の寄付 なんと 4000万!

福岡の事件で奪われたのって8000万円でしたよね。 仮に、花森教授が犯人の一人だったとして奪った8000万円を平良圭介と分けたとすると、手に入ったのが4000万。寄付額と ぴったり一致する!

しかも この日付は福岡の事件の翌日。 教授と平良の共犯説が、がぜん信憑性が出てきた。
はたして教授の罪とは現金強奪なのか?

~つづく~

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