ツマキチョウの初めての飼育(卵から蛹まで)

モンシロチョウの飼育に並行して、初めてのツマキチョウの飼育も始めていた。
ツマキチョウも同じノラボウなどにも産卵するが、産卵の仕方が少し違う。決してモンシロチョウのように葉裏には産まず、先端の花や蕾の固まりがたくさんついた近くに1個ずつ産むようだ。大きさ・形はモンシロチョウとよく似ているが、どこに産み付けられているかを一面に生えているノラボウの蕾をいちいち見て回り小さな卵を探すことは至難の業だ。そこで考えた。産卵行動をしているメスをひたすら追いかけて、ノラボウに止まり卵を産んだと思われた直後に現場に駆けつけて卵をさがすのが一番確かだ。それでもなかなか簡単には見つかるものではない。そうやって4月2日にツマキチョウの卵を初めて見つけ、大喜びで1個家に持ち帰った。(注:記事「これがツマキチョウの卵です」をご参照ください。)そして、さらに翌日に1個追加。とりあえず2個の卵で、飼育を始めたが、ツマキチョウの場合はこれまで飼育の経験がない。モンシロチョウの卵とは別に、ツマキチョウの卵のついたノラボウをそれぞれしばらく瓶に活けていた。8日に1個孵化したが、この段階では小さすぎてモンシロチョウとの区別はつかなかった。残る1つは孵化したのか孵化せずに死んだのか分からなかったが、その後何とか2つともに無事だったことが分かった。しかし、幼虫の成長についてはモンシロチョウに比べ少し悪いように見受けられた。少し細長く、どちらかというとモンシロチョウの栄養失調の幼虫という感じ。このまま育つのか気になったが、成り行きを見守るしかない。結局1つが細長い栄養失調気味に見えるまま27日に飼育箱の天井に貼りついた。最終齢の前よりも体が一回り以上小さくなってしまっているので、これで果たして蛹になれるのか心配だったが、2日後の29日に見ると、なんと奇妙な形の蛹になっている。あとのひとつも、2日遅れで前蛹の態勢に入っていたのだが、こちらは30日に突然死んでしまった。背中に糸をかけたままだらりとなっていた。原因は不明。

今回の飼育でツマキチョウの蛹を初めて見ることになったが、なんと前衛的な奇抜な形をしていることか!非常に地味な黒っぽいいろで、細く両端が鋭くとがって木の棘に似ていて、しかも大きく反り返っている。チョウの蛹の形は確かにいろいろあるが、見慣れているアゲハとかモンシロチョウとかからはあまりにもかけ離れている。ツマキチョウの蛹は私が知っている中では一番奇抜に思える。頭の部分の細い尖がりの中身は一体何なのだ?写真があまりよくないが、とくと御覧あれ。

ここでまた飼育初心者は考える。ツマキチョウは一年のうち春先に成虫で1回姿を現すだけなので、こうして蛹になったまま夏・冬を越して来春まで長い休眠に入ってしまうということか・・・。それにしてもずいぶん長い眠りになるが。ということで、この飼育箱はずっと来春までツマキチョウに占有されることになる。

ツマキチョウの卵(4月2日)

幼虫

前蛹

(Henk)

参考 蝶図鑑 ツマキチョウ

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