ついに羽化!ツマキチョウ

昨年の春に我が家で卵から育てていたツマキチョウが、今朝ほど(4月5日)ついに羽化しました。

これは昨年4月に多摩川河川敷で2個の卵を採集し飼育していたうちの1つです。もう1つは残念ながら前蛹の段階で死亡し、1つだけが蛹になり約1年暑い夏・寒い冬を我が家のベランダにずっと置いていた飼育箱の中で蛹の姿で過ごしていました。しかし、その蛹は当初から色が茶褐色で、3月末近くなりそろそろ羽化してもいい時期になってもなかなか羽化の兆候が外からはうかがえませんでした。他のチョウだと、羽化が近くなると蛹の中の翅の様子などがだんだん透けて見えてくるので羽化が近いことが分かるのですが、このツマキチョウの蛹ではそれが全く分かりませんでした。もしやこの蛹も途中で死んでしまったのかとも思ったことがありましたが、無事羽化したばかりの所を確認できました。しかし、羽化直後でまだ体を左右に揺すりながら徐々に翅を伸ばしている途中でしたが、蛹になっていた場所が飼育箱の開閉口近くの天井の部分だったこともあり、しっかりとつかまる所もなくここで落下しては元も子もなくなるので急遽ノラボウを活けた別の飼育箱に移してやることにしました(お節介か?)。その時に一瞬翅表の先が黄色(オスの特徴)であることが分かりました。
ともかく、2個の卵からの初めてのツマキチョウの飼育でしたが、1頭が無事羽化できたので、成功率としては50%ということになり、一応満足というところです。

冒頭の写真は飼育箱を移し替える時のものですが、羽化直後には下の写真のように飼育箱の開閉口の縁にかろうじてつかまりぶら下がっていました。横には尖った蛹の抜け殻が見えます。

因みに、抜け殻はこんな感じです(写真は上下逆さまのようですが、飼育箱の天井にこのように貼りついて蛹になっていたのです)。頭のとがった所の中身がどうなっているのかなかなか想像しにくいところです。後でじっくり確認してみようと思っています。

最後は、旅立ち直前の姿。

(Henk)

参考 蝶図鑑 ツマキチョウ
「ツマキチョウの初めての飼育」     「いつ羽化するか?ツマキチョウ」

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