雲間褄黄蝶 クモマツマキチョウ 

クモマ ー「雲間」が示す通り、高山蝶で憧れの蝶の一つです。 mats

他の高山蝶と同様に「大陸と陸続きになっていた氷河期に渡来してきたものが温暖化により国内の高山に逃げ延びたもの」(Wikipedia)とされその可憐な色合いから人気のあるシロチョウですが後翅の灰緑色のモザイク模様は平地のツマキチョウとよく似ています。初めてこの蝶を見たのは20代の後半、商社のベルギー駐在員だった頃、フランスのロワール河のお城の庭で、そして続いてベルギーの郊外のゴルフ場、いずれも平地だったので高山蝶のイメージしかなかったクモマツマキに目の前を飛ばれてびっくりしたのを覚えています。これは緯度の高さ(二つとも札幌より緯度が高い)が原因で、本州では3000メートル級の山でしか見られない高山植物が、北海道の大雪山(2000メートル級)で見られるのと同じ原理です。

昨年、日本でも見たいと思い立って長野県の生息地を訪れ撮影することができたので再度行ってみることにしました。タイミングとしては昨年より3週間近くも早い5月18・19の両日、晴れてないとほとんど飛ばない蝶で天気に大きく左右されるのですが、不安定な天候が続く中、ラッキーなことに両日共に好天に恵まれました。  ⇒ 続く

↓ スミレに飛来するオス。メスはオレンジ色の部分はなく全体に白っぽく地味な感じ

↓ 沢沿いの登山道のスミレに飛来する

↓ オスに比べると地味なメス

↓ 後翅裏側のモザイク模様がよく似ているツマキチョウ(オス) 多摩川中野島 4月中旬

 

 

 

 

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