ヤマトシジミの最期の輝き

これまで何度もヤマトシジミは登場していますが、今日はその中で1頭のヤマトシジミをご紹介します。

秋が深まるにつれ、よく姿を目にするようになっていたヤマトシジミ。この日も朝から何頭も飛び回っているのが見られましたが、そんな中ある1頭のメスが植え込みのツツジの葉で翅を畳んで止まっているのを見かけました。すぐには気付かなかったのですが、この1頭は翅がかなり傷んだメスでした。

ずっとジッとしているので指を近づけると、すぐに乗り移ってきました。そして、しばらくすると大きく翅を広げるのですが、やはりどの翅も相当傷ついていて、表の鱗粉も剥がれ落ちていました。

確かにあまり活発に動ける状態ではなかったようですが、指の上でクルクルと回り、何度も翅を開閉して見せてくれました。その広げた翅の一部に角度を変えて見るとはっきりとわかる薄水色の鱗粉が残っているのがとても印象的でした。

いつまで経っても指から飛び立とうとしないので近くにあったフヨウの花ガラに止まらせてやりました。このあと、どうなったでしょうか。これは5分余りの出来事ですが、このチョウが見せてくれたおそらく最後の輝きだったかもしれません。

(Henk)

参考 蝶図鑑 ヤマトシジミ

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