ハイムの「クマソ元年」クロマダラソテツシジミ

今年の後半、それも10・11月の2か月というものはこのクロマダラソテツシジミというチョウに振り回された。いや、そうではなく、ひょんな出会いから始まり、こちらの方が目新しさもあってバタバタとした対応になってしまったというのが実情だ。結局、今日現在でもクロマダラソテツシジミ(クマソ)のこの地での実態がよくつかめないまま年を越すことになったが、ハイムの「クマソ元年」をちょと振り返ってみることにする。

1.発見:10月2日、偶然、ハイムでこの近辺では初めて発見。

2.食樹探し:ハイムの付近に食樹であるソテツが植えられているかを調べ始めた。当初、ソテツの存在に気付かなかっただけで、その気になって探してみると意外とソテツが植えられていることがわかった。しかし、チョウと関わりのあるソテツがなかなか見つからなかった。

3.被害樹発見:そんな中、偶然ごく近所にチョウが舞うソテツを発見。「灯台下暗し」とはこのことを言うか。そのソテツは中心部の葉が茶色になって枯れており、クマソの食害かと推測される(ナメクジの可能性もあり得る)。中野島だけでなく久地でも食害のあるソテツとそこにいるクマソを発見。少なくともこの2カ所が発生源であること確信。

4.意外に広範に棲息:その後ソテツとチョウの目撃情報が複数入り、意外と広範囲に棲息し始めていると思われる。

5.産卵行動目撃:近所のソテツの観察を開始後しばらくして、これまで食害の無かったソテツの中心部でも産卵行動をしているところを発見。卵の確認まではできなかったが、複数のメスの産卵行動が見られた。

6.越冬の可能性:11月後半には殆ど成虫の姿を見なくなったが、そのまま成虫で越冬するのか、それとも成虫は死に絶えたのかは不明。ただ、産み付けられた卵が凍死しなければ、来春のソテツの新芽とともに孵化するだろう。

7.ジレンマ:ソテツを育てている人にはまさにソテツの新芽を喰い荒らす害虫であることに違いない。今年になって新芽が枯れたと不思議がっている人にとっては、チョウの存在を知った以上ソテツを守るために駆除を考えるのは当然。しかし、今のところ、彼らには背景を説明して庭先のソテツとチョウを観察させてもらっているが、チョウの愛好家(?)としては、何とか共存できないものかと考えるものの、駆除しないで下さいとはとても言えないジレンマに陥っている。

(Henk)

 

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