今年最後のチョウ

今年も多摩川ではいろいろなチョウに出会った。12月になり殆どチョウの姿を目にしなくなったが、気温15度前後でも風さえ強く吹かなければ、陽だまりではしぶとく頑張っているチョウをたまに見ることができる。もちろん成虫越冬するタテハ類などは真冬でも時々日向ぼっこに出てくることはあるが、成虫越冬できないものがいつ頃まで活動できるのか、それは毎年気になっていることである。去年は多摩川で筆者が最後に見たのはヤマトシジミで、12月12日のことだった。

今年はどうか? この日12月10日は気温10度を少し超えた程度だったが、幸い風も殆どなし。多摩川土手の陽だまりで2頭のヤマトシジミ・1頭のベニシジミを見た。このベニシジミはヤマトシジミに比べ翅も殆ど傷んでおらず、長生きできそうな感じもするが、朝晩の気温はどんどん低くなる。いつまでこの姿を見せてくれることか。そして12日、再び同じ場所に行って見たのだがその姿は見られずに、ただ越冬するだろうヒメアカタテハが翅をいっぱいに広げ日向ぼっこをしていた。
そして、やはり気になったいたので12月15日にもう一度行ってみると、後ろ翅が傷んだヤマトシジミが1頭まだ健気に頑張っていた。だが、16日以降は昼前後に見に行ってみたが連日気温は10度に届かず、何もいなかった。もはやチョウの世界ではなくなったようだ。今年はこの15日のヤマトシジミが多摩川の今年最後のチョウになったようだ。

(Henk)

参考 蝶図鑑 ヤマトシジミ  ベニシジミ  ヒメアカタテハ

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