この巣の中で冬を越そう

今年は初めてイチモンジセセリを飼育をした。何頭かを卵から育てた(?)が、なかなか羽化の瞬間に立ち会えなかったのが少し心残り。飼育とは言っても、見つけた卵をススキの葉ごと切り取ってペットボトルに活けて時々新鮮な葉を補給しながら観察するだけだ。最後に残った幼虫が二つ、ススキの葉を器用に束ねた巣の中で早々と越冬態勢に入っていた。その巣の中がどんな具合か見てみようと、申し訳ないと思いながら閉じられていた巣を少し開いてみると頭を上にして幼虫がじっとしている。この幼虫の姿で冬を越すようだ。最初は青かった葉も枯れてすっかり茶色に変色してしまっているが、ススキは他の草などに比べると葉の繊維がしっかりしているので巣としての十分な強度は保証されているようだ。この写真には幼虫の姿は鮮明に写っていないが、無理にちょっと巣の中を覗いて見たついでに撮ったもの。これ以上開くと巣を完全に壊してしまうことになるので、中途半端な写真になったがやむを得ない。

(Henk)

参考 蝶図鑑 イチモンジセセリ

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