初めてのセセリの飼育(閲覧注意)

先日、意外にも身近なところでセセリチョウたちが発生していることを再認識させられ、卵以外にも幼虫も捕獲してみようと件のハイムの花壇の雑草を探してみた。いる、いる。思ったよりたくさんいることがわかった。そのいくつかを捕って、屋外ではどうしても管理しにくいので、今度は屋内でゆっくり飼育・観察することにした。以下、青虫・芋虫が苦手な方、閲覧注意です(それほどでもないかもしれませんが)。

これまで厄介な雑草としか見ていなかったオヒシバ・カヤ・ススキに似たイネ科の植物などの細い葉に産み付けられたセセリチョウの半球型の卵は、孵化すると僅か3mm程度のひ弱に見える幼虫がすぐに細い葉を葉軸を中心に二つに折り畳み自ら吐いた糸で器用に閉じて、巣をつくるのだ。エサはもちろん自分がいる葉そのもの。巣から出ては、近くの葉を食べ、また巣に戻る。巣が小さくなるとまた他の葉で同じように巣を作り直す。何度も糸を吐いて、結構弾力性のある固い葉を綴じる作業を繰り返す。これは見ていて非常に面白いものがある。わずかな振動などで危険を察知するとあっという間に巣の中に潜り込む。巣から頭だけ出して葉をボリボリ食べていたが、写真を撮ろうとつい近づきすぎて葉を揺らしてしまい、すぐ巣に潜り込まれ何度もシャッターチャンスを逃した。

現在我が家のPETボトルに活けた草には3つの幼虫と4つの卵がいる。おそらくイチモンジセセリとチャバネセセリだと思われる。小さい幼虫のうちはよく分からないが、いずれ羽化すればわかることだ。その中の一つ幼虫が2日ほど前からジッと動かなくなった。幼虫の大きさからするとまだ早いようだが、これが蛹になる前のサインかと思っていたら、やはりそうではなかった。今朝見ると、その幼虫の黒い頭の部分の次に新しい頭になる部分が出来ている(?)ようだ。一回り大きく最終の5齢へと脱皮の準備をしているようだが、初めてなのであまりよく分からない。あとは、何時蛹になるか、そして羽化する瞬間が見られるかどうかだ。

幼虫1(チャバネセセリらしい)

幼虫1(最終5齢への脱皮間近?黒く見える古い頭の次に新しい頭となる部分ができ始めている?)
幼虫2(イチモンジセセリらしい?) 幼虫2(大胆に巣からでて食事に向かう。戻る時には、このままの態勢で器用に素早く後退りする。)
幼虫3(自分で作った巣の中にいるのが光に透けて黒い影として見える) 幼虫3(巣から頭だけ出して葉を食べている)
卵1(イチモンジセセリの卵か?) 卵2(これもイチモンジセセリの卵か?)

(Henk)

参考 蝶図鑑 イチモンジセセリ  チャバネセセリ

 

 

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