ギンイチ続報 ちょっと悲しい・・・

今日もギンイチの写真を撮りに多摩川に出かけて、土手の上から河川敷を遠目に見て嫌な予感がした。緑の捕虫網らしいのを持った大学生のような若者3人が河川敷を歩いている。近くに行ってその一人に尋ねてみた「何を捕ってるの?」と。すると、「ギンイチモンジセセリです。」と、悪びれもせず答えるのだ。「どう、捕れたの?」と尋ねると、これまた屈託もなく「はい、もうかなり捕れました(10頭は捕っている感じ)」と言いながら網を振り続け、筆者の目の前でさらにもう1頭捕獲した。多少苛立ったが「ここのギンイチはね、4年前の大増水で絶滅の危機に瀕していたのが、やっと回復しかけたところなんだよ。あまりむやみに捕らないでやってね。」とやんわり言って、筆者は別の場所に撮影に行った。その後も若者たちの姿はその場所からは消えていなかったので、まだ続行していたことだろう。聞くと、標本にするらしいが、標本ってそんなに数が必要なのだろうか。

筆者も今日何頭かは見たが、例によってなかなか止まらないので写真は撮れなかった。写真を撮るのは難しいが、ギンイチのような飛び方をしていると網にならばいとも簡単に捕られてしまう。冒頭の写真は昨年のもの。今日はこのような、いやもっといい写真を期待して出かけたのだが、坊主で、しかもあまり後味のよくないちょっと悲しい気分で帰ってきた。

(Henk)

参考 蝶図鑑 ギンイチモンジセセリ

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