イチモンジセセリ?チャバネセセリ?

秋になると爆発的に増えるイチモンジセセリ、それに混じってチャバネセセリ。いずれも敏捷に飛び回り、飛んでいるときにはどちらかなかなか分からない。止まった瞬間に見分けることになる。ざっと見ただけで数の上ではイチモンジセセリが圧倒的におおく、3:1といったところか。

日頃歩く多摩川では、今ちょうど秋の草、コセンダングサがたくさん花をつけ始めた。殆ど花びらはないがどうも蜜だけはたくさん用意しているようだ。いろいろな虫たちを集め受粉を手助けさせ、あっという間に刺股(サスマタ)のような形の棘のある種を付ける。チョウを追ってあまり足元を見ずに草むらに分け入ると、知らぬ間に我々人間が種の運び屋にされてしまう。そんなわけで草むらから出ると、ひたすら衣服についたトゲトゲの種を取る羽目になる。エーイ、面倒だ。しかし、これは、春先になっても油断できない奴なのだ。緑の少ない河川敷に枯れたようにじっと身を潜めて不注意な種の運び屋が来るのを待っている。

(Henk)

参考 蝶図鑑 チャバネセセリ

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