ヒメウラナミジャノメかと思ったらウラナミジャノメ

先日のmatsさんの感想には同意です。今年は春のまだ寒いうちからヒメウラナミジャノメの姿が目に付きました。棲息環境はギンイチモンジセセリと同じにもかかわらず、なぜかヒメウラナミジャノメの個体数は圧倒的に多いのです。それも今年は当たり年であるかのようにいたるところでたくさん見られます。少し開けた明るい草むらを歩けば、足元にまとわりつくような感じで低くヒラヒラ飛び回ります。時々草に止まり大きく翅を広げる。その翅に丸い目玉模様が特徴ですが、たまたま翅を閉じ翅の裏を見せたものと、翅を広げ表を見せたものが一つの草に止まっていたので、いい具合に表裏が一度に見られると思いシャッターを切りました。あとで、見て分かったのですが、左側の翅を閉じているのは確かにヒメウラナミジャノメ。しかし、右側にいるのは、翅はかなり傷んではいるが目玉の数が違う。ヒメウラナミジャノメならば二つあるはずの後翅の目玉の数が一つしかありません。確認したところ、これはヒメウラナミジャノメではなく「ウラナミジャノメ」のようです。ウラナミジャノメは数が少なく準絶滅危惧種になっているもので、まさか、ごくありふれたヒメウラナミジャノメとのツーショットで撮れるとは思いませんでした。これは、ギンイチモンジセセリを追いかけていた間の一コマで、まさにこの日のオマケでした。

(Henk)

参考 蝶図鑑 ヒメウラナミジャノメ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Optionally add an image (JPEG only)