多摩川 外来植物図鑑 番外

えっ? 蝶図鑑じゃなかったの? ・・・でも蝶とも大いに関係があるので紹介します。 mats

 ↑ ナヨクサフジ(マメ科 5月撮影) ヨーロッパ、西アジア原産 蝶はヒメウラナミジャノメ

約100年前にウシガエルのエサとして神奈川県の養殖場に輸入された20匹のアメリカザリガニが逃げ出して、全国至る所に分布を広げたことはよく知られていますが植物の世界にも似たようなことが起きています。先日ツマキチョウの記事の中で訪花している花が外来植物であることを話題に出しましたが、多摩川で咲き誇っている花にはずいぶん外来種が多いのを再認識しました。4種の花をあげていますがいずれも一大勢力です。外来種は時として既存の生態系に悪影響を与えることがあるため問題となりますが、蝶たちは当り前ながらそんなことはお構いなしに訪花して、さらなる外来種の隆盛に一役買っています。

 ↑ キバナコスモス(キク科 9月撮影) メキシコ原産 黄色~オレンジ 蝶はウラナミシジミ

 ↑ 5月の多摩川河川敷(中野島付近) 紫のナヨクサフジと黄のキバナコスモス

 ↑ アレチハナガサ(クマツヅラ科 8月撮影) 南米原産 春~秋まで各種の蝶が訪れる 蝶はモンキチョウ

 ↑ セリバヒエンソウ(キンポウゲ科 3月撮影) 中国原産 蝶はツマキチョウ

 ↑ キクイモ(キク科 9月撮影) 北米原産 蝶はキタテハ

多摩川 外来植物図鑑 番外” に対して3件のコメントがあります。

  1. Sophia より:

    画面いっぱいの薄紫の花々!
    ボーッと見ていた目が点になってしまいました。
    えっ?えっ?今回の主役は蝶ではないのですか?
    蝶もいますよ、淡い紫の中に上品なヒメウラナミジャノメがいます。

    薄茶と薄紫の対比はなんとやさしい色調で心を和ませてくれるのでしょう。
    「外来植物図鑑」となっていますので、これから蝶とのコラボが大変楽しみです。
    (日本古来の植物を探す方が難しいかもしれませんね)

    最後のキクイモ、これも外来種ですか?有用植物(薬用植物:糖尿病・高血圧・癌・肥満の改善)として有名なので名前だけは知っていました。
    鮮やかな黄色の花にキタテハの落ち着いた色彩が・・・憎らしいくらいの華やかな貫禄!

    眠気が覚めてしまいました。次回の「外来植物図鑑」も楽しみにしています。

  2. mats より:

    キクイモは日本的な命名ですが、江戸時代に北米から入ってきたようです。海外との人・物の往来が頻繁になったことに加えて、日本の亜熱帯化が進んでいることもおそらく拍車をかけているのでしょう。まだまだほかにもありそうですので引き続きウォッチしていきます。

  3. Henk より:

    河川敷を薄紫に染めるナヨクサフジ。繁殖力の強い外来植物ですが、土手の上、遠くから見る限り一面のラベンダー畑が出現したような錯覚に陥り、一瞬の心の癒しにはなります。もちろん、これら外来植物の功罪はあるでしょうが、それも大自然の中での自然の流れかもしれません。今、思い出そうとしてもはっきりはしませんが、30年前ハイムに引っ越してきたころ、よく多摩川土手を散歩していましたが、こんな風景はなかったように思います。
    また、一昨年の大増水後の植物の大きな変化としては、昨年はキバナコスモスが急減し、反対にそれまでほとんどなかったキクイモが土手の斜面一杯に増えたのが印象的でした。これも自然のなせる業、人間がやろうとしてできることではないように思っています。

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