ミノムシ

昔は、もっと頻繁に目にしていたと思うのですが、最近はほとんど見なくなっていたミノムシ(蓑虫)です。先日、多摩川の河川敷にある藪でこのミノムシが目に止まりました。成虫であるミノガそのものの個体数が減少しているのでしょうか。私が子供の頃、柿の木に茶色の葉っぱをまとったミノムシがたくさんぶら下がっているのをよく見たものです。枝からもぎ取って、ミノムシ(黒っぽい茶色のミノガの幼虫が入っている)の幼虫をその袋状の巣から追い出して、色紙などの紙を細かく切ったものをいれた箱の中で、新しい紙の巣をつくらせる遊びをやったことを思い出しました。思ったほどうまくは作ってくれませんでしたが。住んでいる家を無理やり追い出され、建築資材は用意してやるからもう一度新しい家を作れと言われるのと同じですから、ミノムシにとってはさぞ酷な話だったでしょうね。ただし、これは子供の遊びでしたが、現代の子供たちはそんな遊びは思いもよらないでしょうね。

余談ですが、昔読んだ清少納言の枕草子に、ミノムシのことが出てきます.ミノムシは秋風が吹く頃になると親が恋しくて「父よ、父よ(チチヨ、チチヨ)。」とはかなげに鳴くのがいじらしい、と書いてありました。実際は、蛾であるミノムシはセミやキリギリスなどとは違って鳴いたりしませんので、清少納言はじめ当時の人々は、何か他の虫の声をミノムシが鳴いているものだと誤解していたようです。では、チチヨ、チチヨと聞こえていたのは一体何の声だったのでしょう?

おまけ:何たる偶然!

上記の原稿は3月11日に書きあげていました。そして、翌12日に久しぶりに友人に会ったのですが、その時彼が「最近はこんな面白いフィギュアまであるんだ。」と、くれたものが、なんとミノムシのフィギュアのストラップだったのです。実に精巧に作られていて、中には本物そっくりの幼虫までちゃんと入っている。あまりに面白いので、写真を添付して「おまけ」として付け加えました。
なお、幼虫が苦手の方は、最後の写真は見ないで下さい。

(Henk)

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