季節の風物詩 多摩川のヒゲナガ 番外

多摩川に紫のナヨクサフジ、ピンクのカラスノエンドウなどが咲き出すと、毎年小さな金色に光る蛾が不器用な感じで草の間を飛び始めます。 mats

小さいのにヒゲ(触角)が異常に長いのが特徴のヒゲナガ。いくつも種類があって写真は「クロハネシロヒゲナガ」と苦し紛れで思いついたような名前がつけられています。草の間を縫うようにチラチラとあちこちで飛び回っていますが、だれでも思うのは、「何でこんなにヒゲが長いの?」 翅を拡げてもせいぜい1cmなのに、ヒゲは2.5cm程度あってその重さが影響していかにも飛びづらそうです。ただ、ヒゲが長いのは写真のオスのみでフェロモン(性誘引物質)を感知するアンテナ機能があるといわれています。長いのにはそれなりの理由があるようですが摩訶不思議・・・尚、ガ(蛾)なので本来は「ヒゲナガガ」となるところを縮めたようです。

このチラチラとよたりながら飛ぶ姿を見ていて、以前に紹介した尾が異常に長いハチを思い出しました。あの尾(実は産卵管)の長さにもきっと理由があるのでしょう。

↓ 飛び続けてなかなかとまらないがやっととまった。飛んでいるところは撮影困難なのです

↓ 昨年撮影したクローズアップ。金色、金紫色の鱗粉が美しい

↓ 尾が異常に長いエゾオナガバチ(東高根森林公園10月下旬)  ⇒ 以前の記事「森林公園散歩 寄生蜂の不思議」

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