外道、また楽しからずや。

外道、また楽しからずや、である。
筆者は釣りは殆どやらない。しかし、釣りの世界では、狙った本命以外が釣れるとそれは「外道」と言うらしい。今回は(も)、釣りならばまさに外道ともいうべき、「番外編」である。

本命が不調に終わったり、いかに満足できなくても、オマケのように予期せぬものと出会えることもある。それが、なぜか不思議に楽しいのである。今回もそうだった。本命は、初めての陣馬山での、初めてのハヤシミドリシジミだったが、先日のmats氏の記事にあった通り、葉の上で開翅していたのは本当にハヤシミドリシジミのオスだったのか、それともオオミドリシジミだったのか、現場で見るカメラのモニターだけでは今ひとつ判然としなかった。一緒にいた地元の人達はハヤシミドリシジミだというが、これまで正真正銘のハヤシミドリシジミの実物を見たことのない筆者の目にはどう見てもオオミドリシジミのように思える。ただ、ミドリシジミにしてもオオミドリシジミにしても、見る角度で緑っぽく見えたり青っぽく見えたりすることは経験している。だからこれが絶対オオミドリシジミだと言い切る自信もない。夕刻まで待てはハヤシミドリシジミならその特徴の占有飛翔を見せてくれるはずだが、到底その時間まで頂上で頑張ることは出来ず、午前で切り上げて下山することにした。
途中でチョウ以外にもカメラを向けた。その中で、見過ごしてしまいそうな小さな面白い虫を2つ見つけた。

オオトラフハナムグリヨモギシロテンヨコバイ

もちろん、ご存じの方も多いかもしれないが、筆者にとってはいずれも初めて出会ったもので、思わぬ獲物を見つけた気がした。ハナムグリの仲間か・・・、ウンカかヨコバイの仲間か・・・、ということは分かったが、当然名前までは分からない。しかし、今は便利なスマホのツールがあり大助かり。その場で大抵のものは名前まで分かってしまうのだ。図鑑などであれでもないこれでもないと調べる苦労はなくなったが、その反面何となく味気なさも感じる。それは贅沢というものか?

(Henk)

 

外道、また楽しからずや。” に対して2件のコメントがあります。

  1. Sophia より:

    珍しい蝶や昆虫が紹介されるとすぐネットで調べてしまいます。
    今回は小さな「ヨモギシロテンヨコバイ」に「幸せの青いヨコバイ」というメルヘンのような別名を見つけました。

    「オオトラフハナムグリ」という名のきれいな虫はカブトムシ亜目コガネムシ科の虫なので、カブトムシなのかコガネムシなのか・・・でもこの虫は王者の風格がありますね。

    外道、いいですねえ!

  2. Henk より:

    Sophiaさん
    このヨコバイは翅を広げて飛び立つ寸前だったのです。カメラを替えてもっと接写をと思う間もなく飛んでいきました。
    オオトラフハナムグリは別名オオトラフコガネともいい、要はコガネムシです。高尾山にいる昆虫として紹介されていましたが、これまで何十年も高尾山に通っていて見たのは初めてでした。陣馬山と高尾山は続きのようなものです。「高尾山の宝物たち」というサイトでも紹介されています。http://www.takao599museum.jp/treasures

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