蝶のディテール 番外 ヒゲナガ

蝶の羽には全体としての美しさの他に、鱗粉の配列が織りなす模様と色彩の中心となるディテールがあります。私たちを惹きつけてやまない蝶(及び番外)の魅力をシリーズでデザインのディテールから迫ってみました。 mats

多摩川のヒゲナガ(クロハネシロヒゲナガ)、昨年ずいぶん追いかけたのに撮れなかった煌(きら)めく小さな蛾。その昔、蝶や蛾を採集していた高校生の頃、神戸の摩耶山で別種のヒゲナガ(ケブカヒゲナガ)を初めて採集し標本を作ろうと針を刺して展翅するのに小さすぎて四苦八苦したのを思い出します。相棒のHenk氏からの多摩川にヒゲナガ出現との報に今年こそはと決意を新たに。そして昨年のようにやみくもに追いかけるのではなく観察した結果、夕刻には時折とまることがわかり(昨年は昼時ばかり追いかけたものの飛び続けて全くとまってくれず撮影どころではなかった)、ある程度写真も撮れました。さてディテール、このヒゲナガの鱗粉はなんとなく整然としておらず乱雑な印象を受けますが、恐らく殆どとまることなく飛び続けるので羽化直後はもう少し整然としていた小さく細長い鱗粉がすぐに乱れてくるのではないかと推測します。ただミドリシジミの瓦(かわら)のように整然とした配列と違うことは一目で分かります。

 ↑ ヒゲナガ   ↓ ミドリシジミ

 

↑ 上から  ↓ 側面から   何のためにこんなに黄金に輝くのか??

 ↓ 何のためにこのヒゲはこんなに長いのか??

↓ 飛ぶのにこの長いヒゲはさぞ邪魔かつバランスも取りにくいだろう・・・

 

 

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