二ヶ領用水散歩 長~い首 ダイサギ 番外

二ヶ領用水、大きめの鷺(さぎ)ダイサギが岸に突っ立って水中を眺めていました。 mats

それからは早業、まさに「見つけた!」・「捕った!」・「呑んだ!」でした。カワセミのジャンプで水に飛び込んでの漁にも驚きますがこちらはこちらで凄い!魚はおそらくオイカワだと思います。このあたりでよく見かける白いサギには三種あって、このダイサギのほかに、チュウサギ、コサギとなんだか適当につけた感がある命名なのですが、クチバシ、脚の色などからこれはダイサギであると判別できます。浅瀬に入って魚を突くような勢いで捕らえるのには便利なのかも知れませんがここまで首が長い必要があるのかと考えてしまいます。下はしっかり捕まえたエモノ、すぐに丸呑みしていました。「喉越し」はさぞやよろしそうで・・・

二ヶ領用水散歩 長~い首 ダイサギ 番外” に対して1件のコメントがあります。

  1. Sophia より:

    坂東玉三郎の代表作:舞踊「鷺娘」。恋に破れた女の情念を描く作品。若い娘の恋の遍歴、その恋は成就せず恋への未練に地獄の責め苦に悶える娘。
    終に娘は鷺の姿となり真っ白な雪の降りしきる中、息絶える。

    妄執の雲
    晴れやらぬ
    朧夜(おぼろよ)の
    恋に迷いし
    わが心
        
    (舞台幕開きに唄われる「妄執」)

    私がサイト「ゆきちくらぶ」で連載している「シューベルト~その深遠なる歌曲の世界~」の中で特に重要視して扱っているのが連歌集『冬の旅』ですが、そこでは失恋した男の未練から諦念に至る過程がこれでもか・これでもかとしつこく歌われます。

    鷺娘は若い娘の情念が純白の鷺となり、その妄執の苦しみから雪の降りしきる真っ白な大地で息絶えるのですが、『冬の旅』では恋する男の情念が、ドイツの凍てつく町や山をさ迷いながら、死ぬことさえ許されぬ旅路の果てに辿りつく、諦念(観念)の世界・ロマン主義思想の世界の音楽です。

    どちらも「妄執」を扱い、扱われている色はどちらもこの世の色とは思えぬ「無彩色の白」。
    『鷺娘』は人間国宝、玉三郎の代表作であり、『冬の旅』はクラシック界で「歌曲の王」と讃えられているシューベルトの偉大な代表作なのです。

    スラリとした純白の鷺に『鷺娘』を思い、枯れ葉の間を流れる冬の小川に『冬の旅』を連想してしまいました。

    心洗われるような作品を見せていただきました。感謝!

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