高尾山で、アサギマダラの幼虫と出会えた!

 

新年あけまして おめでとうございます
本年もよろしくお願いします

 

本年最初の話題ですが、
ついにアサギマダラの幼虫と出会うことができました。
昨年11月の中旬、孫たちと高尾山に行った時でした。もう高尾山ではチョウはすっかり姿を消していました。山道を歩きながら山の斜面の木に絡みついたキジョランの青々としたハート形の葉っぱを見ては、丸い穴のあいた葉っぱはないものかと探しておりました。手が届くところの穴のあいたものを見つけては、一つひとつ裏返してみますが、ただ穴があいているだけ。何度かやっているうちに、ついに見つけたのです。葉の中央を丸く筋を付けたように噛んでいる。その丸くつけた噛みあとの中央にちょこんと小さい幼虫がいるのです。小さくて体の模様はそれほどはっきりはしませんが、これが探していたアサギマダラの幼虫に間違いありません。爺さん一人が大喜び。孫たちは、怪訝な顔をして見ています。しかし、実は「アサギマダラの幼虫を探す」というのが何年か前に爺さんに出されていた宿題だったのです。そういえば、その時、同年配の男性がもう一人その場に近づいて来られ、あれこれ言葉を交わしましたが、彼も同好の方でアサギマダラの幼虫を探しておられたのです。

この写真がキジョランの裏側の様子、円の真ん中にいる小さいのがアサギマダラの幼虫です。

 

この葉っぱの表側から見るとこんな感じで、丸い穴とうっすらと丸く筋が入ったものが見えます。

それにしても、アサギマダラの幼虫はなぜわざわざこんな奇妙な食べ方をするのでしょう。不思議といえば不思議です。通常、ほかの青虫たちは葉っぱの縁から縦に順番に食べ進んでいきます。その方が食べ易いはず。しかし、このアサギマダラの幼虫はまず葉の裏側の平面に丸く輪を描くように噛んで筋を入れてから食べ始めるようです。この作業は小さい口ではさらに難しいと思うのですが。実際、アサギマダラもこの時期の幼虫だけがやることらしく、もう少し大きくなると普通に葉っぱの縁から食べるようですが、私はまだそれも見たことはありません。

それともう一つの疑問が残りました。この写真では、1匹の幼虫しか見あたりませんが、その幼虫がいるところの近くに別にもう一つの完全にあけられた真新しくみえる穴があります。この穴の部分もこの幼虫が食べたのか、それともこの穴の部分はもう1匹別の幼虫の食べ痕で、既にどこかへ移動してしまったのか。
この幼虫は丸く筋を付けるいわば彼ら独特の「儀式」は終わっているようなので、どのように食べ進むのか見たくてしばらく見ていたのですが一向に動き出しません。しかし、そんなに長く孫たちを待たせておくわけにもいかず、しぶしぶその場を離れざるを得ませんでした。ということで、幼虫のエサを食べるシーンの観察は早くも次の新しい宿題とされてしまいました。

 

(Henk)

参考:蝶図鑑 アサギマダラ   「これは一体、何?」

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