応急処置(人間の余計なお世話) ジャコウアゲハの蛹

自然の中で生きているものに対して「横あいから人間が余計なことを」とは思いながら、さりとて全くの他人とも思えず、ついつい手を出してしまいました。昨年秋に我が家のベランダから離れて階段の妙なところで蛹になったジャコウアゲハ。皆さん、ご記憶でしょうか。先日気が付けば、尻のところの固定がとれてしまい、背中にかかった糸だけでブラーンブランの首つり状態になっていました。

尻の固定がはずれ、首つり状態の蛹(処置前)

たぶん、このままでもなんとか羽化はできるとは思いましたが、蛹の尻の部分の固定がなければ、蛹の殻から抜け出るときにかなり苦労するのではと思い、応急処置で尻を固定してやりました。蛹自身は「そんなことしてくれなくていい。」とたぶん言ってたでしょうに。固定に使ったのは「そっくい(続飯)」で、要はご飯粒をすりつぶして糊状にしたもので、指物細工などで木材の接着剤として昔から使われているものです。

「そっくい」で固定(処置後)

しかし、これでさらに1か月以上羽化までの間は安心して過ごせるか・・・?と、思ったのも束の間のことでした。
3月8日の朝、今度は背中に差し渡して体を支えていた糸が切れてしまったようで、階段に転がっていたのを発見。背中の糸が切れてしまって、尻の一点だけの固定では体全体を支え切れなかったようです。ということで、再度応急処置をせざるを得なくなりました。

今度は、蛹全体を支える糸がなくなったので、もともとの糸の代わりの木綿糸を使ってそれらしく紙に貼り付けてやり、ベランダに置いた飼育箱に入れることにしました。下の写真には蛹が二つ見えますが、右側のものが今回の蛹で、左側のものは数日前に同様の応急処置を施したものです。こちらは最下段の写真のように、暴風雨で尻と背中の糸の一方の固定が外れて、宙ぶらりんとなっていたものです。運よく、地上への墜落はだけは免れた恰好で、もう一度強風が吹くとおそらくそのまま墜落したでしょう。

飼育箱の中で二つ並んだ応急処置済みの蛹

 

ベランダの手摺で宙づりになった蛹

今、我が家にはベランダの壁などに十数個の蛹と、飼育箱の中にはこうした応急処置をした蛹が4個いますが、みな無事羽化することが出来るでしょうか。

(Henk)

参考 蝶図鑑 ジャコウアゲハ

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応急処置(人間の余計なお世話) ジャコウアゲハの蛹” に対して2件のコメントがあります。

  1. Sophia より:

    今日の写真は“蛹救急援護大作戦”、どこにもない珍しい写真にびっくりでした。接着剤は?(まさか瞬間接着剤?)いえいえ「そっくい」というやさしい接着剤でした。
    それに糸など普通では考えられない方法で救護の手を差し伸べておられます。

    以前階段のところで蛹になっていた子には、やさしいお願いのメモに階段使用者のやさしい見守りの言葉が。・・・心温まる人間と蝶との交流に陰ながら大きな拍手を送っていました。
    もう春は目の前です。
    無事にこの子達の羽化の写真が撮れます様に!

  2. Henk より:

    飼育箱の中の応急処置をした4つの蛹は、こんな感じで並んでいます。Henk

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