今年を振り返って

いよいよ今年もあと明日一日を残すのみとなりました。
皆様には今年一年お付き合いいただき、誠に有難うございました。
そこで、今年を振り返って筆者自身印象に残ったことをいくつかあげてみますと;
第一は、ハイムでホシミスジが発生していることを確認でき、さらに幼虫からその羽化まで見届けられたことでしょう。この写真は飼育箱の中でユキヤナギにとまっている羽化直後のホシミスジで、こんな至近距離で撮れたのもはじめてでした。

第二は、今年3月から始まったハイム大規模修繕工事のためにできた「一時的なオアシス」で様々なチョウたちの観察・飼育(?)ができたことです。ただ、このカラスアゲハの幼虫は蛹にまではなれたものの寄生バエのために羽化することはできず、期待していたハイム産初のカラスアゲハは幻となりました。
第三は、多摩川で長い間追いかけていたのになかなかお目にかかれなかったミヤマチャバネセセリをやっと見つけ撮れたこと。今年は当たり年だったのか、その後も何度か見ることができたばかりか、産み付けられた卵をいくつも見ることができました。
第四は、イチモンジセセリ・チャバネセセリを卵から飼育したこと。これまでは気が付きませんでしたが、ハイムの花壇の中に生えて駆除に困るイネ科の雑草が彼らの食草で、よく見るとたくさんの卵が産み付けられていました。この写真は飼育中のイチモンジセセリの幼虫です。チャバネセセリもこれと非常によく似ていますが、顔(?)を見れば二つの区別ができるようになりました(笑)。なかなか愛嬌があります。
第五は、近所にお住まいのSさんと共同で多摩川でのチョウのトランセクト調査をはじめたこと。今年は4月末から11月末まで。この調査は多摩川土手沿いに自ら設定した約1.5kmのコースで毎月4回どのようなチョウが見られるか、その種類と数を数えるだけなのですが、特に夏場には多摩川土手は春先には想像もつかぬほど草が生い茂る所があり、頑強な蔓を伸ばすクズやアレチウリ、背の高いイタドリやススキ・カヤの類、それらに足を取られ行く手を遮られ、チョウの調査以前に歩くこと自体が大変な重労働(?)でした。そして川沿いの藪ではヤブ蚊にも悩まされました。しかし、途中でチョウやその他のいろいろな虫たちとの思わぬ出会いもあり、多摩川は実に変化に富んだ自然が今も残っていると感じました。来年以降も継続の予定です。これからデータの整理が待っています。

最後になりましたが、来年もよろしくお願いします。
皆様良いお年をお迎えください。

(Henk)

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