ジャコウアゲハと土手の草刈り

多摩川土手は今、緑一面の茂った細葉の草の中でピンクのツルボの花がたくさん咲いています。
そこをジャコウアゲハが優雅に飛び回っている姿がよく見られます。そのジャコウアゲハは翅の色が灰色に見えるメスで、緑の草に殆ど埋もれるようになったウマノスズクサを探して何度も行ったり来たりしているのです。

見つけると少し草にもぐるような形でウマノスズクサの葉裏に卵を産み付けます。こうして何度も草にもぐるので、この時期のメスは翅がボロボロになっているものも多く見られます。

しかし、今産み付けられた卵がこの先どうなるか、ちょっと気の毒なことが起こりそうなのです。9月末近くに例年の土手の草刈りがあり、その頃幼虫がエサとして食べているウマノスズクサも土手のほかの草と一緒に全て刈り取られてしまいます。当然、そうなれば幼虫も殆どは死ぬことになるのです。どれだけの幼虫が刈り取りから逃れられるか、もし運よく逃れてもしばらくの間はエサになる葉が殆どなく、餓死する危険もあります。ということで、この秋の草刈り次第で、来年の春先に発生するジャコウアゲハの個体数が決まってしまうと言っても過言ではないのです。

(Henk)

参考 蝶図鑑 ジャコウアゲハ

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