案ずるより、産むが易し

案ずるより産むが易し、と言いますが、まさにそのようなことが起こりました。
先日、食糧難となっているのでジャコウアゲハのメスはどこで卵を産めばよいか困るのではないかと、人間のほうが心配をしていましたが、これはまさに要らざる心配でした。

産み付けられたばかりのジャコウアゲハの卵

卵を産み付けられていた我が家のウマノスズクサ(プランタはほとんどがスミレに占領される)

今朝(6月25日)、窓を通してベランダでヒラヒラ飛ぶ姿を見たのであわてて外に出てみると、頼りなげなプランタのウマノスズクサの葉裏につつましくオレンジ色の卵が1個産み付けられていました。小さな葉が10枚もないようなまだ小さな株ですが、彼らにとっては貴重な食糧だったのでしょう。おそらく多摩川にもないし(後で確認済み)、我が家を目指して戻ってきたのでしょう。それにしても、なんという探査能力でしょう。あてもなさそうにフラフラと、無駄とも見える飛び方をしていて、広い範囲の中でほんの一点のエサ場(食草のありか)を見つけ出す能力には唯々感服です。

多摩川のウマノスズクサ(あちこち探し回って、こんなものしか見当たらず)
1週間ほどで卵が孵化し、幼虫がベランダのこのエサをすべて食べ尽くす頃には刈り取られていた多摩川でももう少しは復活することでしょうから、10日か2週間くらいするとまたエサ採りに行くことになりますね。後で多摩川に出てみたら、数カ所に申し訳程度のものしか見当たりません。どおりで我が家に戻ってきた訳だ、納得できました。これなら我が家の方が多少はマシというものですね、新鮮だし・・・。

(Henk)

参考 蝶図鑑 ジャコウアゲハ
「食糧難のジャコウアゲハ」

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