安心してもいられない

フヨウの葉の上でいろいろなドラマが繰り返されています。テントウムシはアブラムシを捕食、アブラムシはアリに甘い汁を吸わせることでテントウムシから守ってもらう。しかし、アリはテントウムシを食べるわけではない、ただ追い払うだけ。
一昨日ご紹介したように、テントウムシはアブラムシを食べ、幼虫は大きく成長し蛹になり、やがて羽化して成虫のテントウムシになる。しかし、テントウムシも蛹にまでなっても決して手放しで安心してはいられない。というのも、思わぬ敵が現れる。それは、まさに思いもよらぬ身内が危険な敵となるのだ。動きが止まって無防備な蛹にはどうすることもできない。テントウムシの幼虫は遠慮なく襲いかかり、食べてしまう。蛹は幼虫にとっては先輩であるのだが、周囲にエサとなるアブラムシが少なくなってしまったことが引き金となり、こともあろうに共食いを始めるのである。悲惨!

ジャコウアゲハなどのチョウでも共食いはよく目撃される。上の写真は以前にもご紹介したが、黄色い蛹を幼虫が食べている途中である。産み付けられたばかりの卵やこうして動きを止めている蛹を、大きくなった幼虫は空腹を満たすため平気でエサにしてしまう。身内などという意識は微塵もない。ただ、空腹の幼虫の目には、身内である蛹も単なるエサにしか映らないのだろう。

(Henk)

参考 蝶図鑑 ジャコウアゲハ

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